五輪組織委「報道など通じ認識」 「教師いじめ」に批判、絵本作家のぶみ辞退...過去に官公庁でも多数起用

五輪組織委「報道など通じ認識」 「教師いじめ」に批判、絵本作家のぶみ辞退...過去に官公庁でも多数起用

五輪組織委「報道など通じ認識」 「教師いじめ」に批判、絵本作家のぶみ辞退...過去に官公庁でも多数起用の画像

東京オリンピック・パラリンピック文化プログラム「東京2020 NIPPONフェスティバル」の公式サイトが2021年7月20日に更新され、イベント参加予定の絵本作家・のぶみさんが出演を辞退することが明らかになった。

のぶみさんをめぐっては、過去の著作物やSNSでの発言が物議を醸していた。

「離婚するママにはママを守ろうとする子がうまれる」

SNS上では20日朝、絵本作家・のぶみさんが「東京2020 NIPPONフェスティバル」に出演することに疑問の声があがった。読売新聞 など複数メディアは同日、教師に傷んだ牛乳を飲ませたり、女性教師に「今度会ったら殺すぞ、テメェ!!」と恫喝したりするなどの嫌がらせを自伝に記したことが批判されていたと報じている。

SNS上では、のぶみさんのSNS上での活動にも注目が集まった。のぶみさんは21年から「胎内記憶の子300人に聞いてみた」というイラストシリーズをインスタグラム上に投稿し続けている。主な内容は、子供は自身が生まれる前に自身の人生について決めるというものだ。

「(赤ちゃんは)帝王切開でうまれるのもくもの上で自分で決めるみたい」
「離婚するママにはママを守ろうとする子がうまれる」
「自分がうまれたらひどいことされるとうまれるまえにすでにわかっていておなかへとびこむ」

中には、生まれてくる子供が自ら虐待や障害の有無を選択していると示唆するような投稿も行っていた。こうした内容について、SNS上では「子供の気持ちや幸せなんて考えてない」「親受け優先で書いている」などと批判の声が寄せられていた。

一方でのぶみさんはこれまで、官公庁の取り組みに多数起用されてきた実績がある。2014年には、内閣府の「子ども・子育て支援新制度」のシンボルマークのビジュアルを無償で手掛けている。内閣府は発表内で、のぶみさんについて「子ども・子育て支援新制度の意義にご賛同いただき、ご協力いただきました」とコメントしている。

これ以外にものぶみさんは、東京都練馬区の広報キャンペーン「よりどりみどり練馬」の絵本やオリジナルムービー、愛知県瀬戸市の観光情報サイトのPRキャラクター「せとちゃん」なども手掛けている。

そして2021年には東京オリンピック・パラリンピック文化プログラム「東京2020 NIPPONフェスティバル」の1つ「MAZEKOZEアイランドツアー」への出演を予定していたものの、五輪開幕の直前になって出演を辞退した。

「本人にも確認したところ、辞退されたいとの報告」

J-CASTニュースは20日昼、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に、のぶみさんの自叙伝やSNSの内容を把握しているか、のぶみさんの起用への疑問の声をどのように受け止めているのかなど、取材を申し込んでいた。

しかし回答を得る前に、公式サイト上で「のぶみさんご本人のご意思により出演は辞退されました」とのぶみさんの辞退が発表された。

組織委は20日夜、取材に対してまとめて次のように回答した。

「本件については、報道などを通じ組織委員会も認識することになり、本人にも確認したところ、辞退されたいとの報告が本日あり、辞任を受け入れました。
『MAZEKOZEアイランドツアー』の一部のパートで絵を描くシーンがあり、のぶみ氏にはそちらにご参加いただく予定でした。
なお、のぶみ氏辞任による本プログラムの実施には大きな支障はございません」

のぶみさんは20日以降もインスタグラムの更新を続けている。21日には「ぼくは、絵本以外、なにも出来なくて、話すとすぐ誤解される」などとつづったイラストを公開し、自身で朗読もしている。