夏野剛社長の発言は「大変不適切」 KADOKAWAが見解、役員報酬の自主返上も発表

KADOKAWA(東京都千代田区)は2021年7月28日、夏野剛代表取締役が21日に出演したAbemaTVの番組内での発言について、「当社代表取締役社長として大変不適切」などとする見解を発表した。

夏野氏は3か月間、役員報酬の一部を自主返納するとしている。

■ツイッターで言動を謝罪

夏野氏をめぐっては、21日放送の「ABEMA Prime」に出演した際の複数のコメントがSNS上で物議を醸していた。

問題視された発言の1つは、「いじめ自慢...小山田圭吾の性的虐待や暴行の実態をメディアはどう伝えた?五輪」という特集でのもの。夏野氏は緊急事態宣言下での東京五輪の開催を巡って不公平感が問題になっていることについて、「そんなクソなピアノの発表会なんてどうでもいいでしょう、五輪と比べれば。だけどそれを一緒にするアホな国民感情に、今年選挙があるから乗らざるを得ないんですよ」などと発言し、SNS上で批判を集めた。

もう1つは、「過激さが物議!少年誌に水着グラビアは必要?元アイドル&現役グラドルと議論」という特集での発言。夏野氏は日本にはグラビアより過激な漫画があり、Googleなどの審査にも通らないとして、公共の場でどこまでが問題ないのか「ネット時代にふさわしい基準を作り直さないといけない」と持論を展開。この発言に、クリエイターらを中心に表現規制を心配する声があがっていた。

夏野代表は23日、番組内での発言について「アホとかクソという言葉を使ったのは、番組の雰囲気に甘えた極めて不適切な発言でした。不快に思われた方々に心からお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした」とツイッターで謝罪している。

■「一連の発言は、当社の事業運営方針と関連性がない」

KADOKAWAは28日の発表で、AbemaTVでの夏野氏の発言について、「個人の立場として番組に参加したものでしたが、当社代表取締役社長として大変不適切なものであり、当人も深く反省しております。また当人の番組内での一連の発言は、当社の事業運営方針と関連性がないものです」と説明した。

夏野氏からは、2021年8月から10月までの3か月間、役員報酬月額の20%を自主返納する申し出があり、それを受理したとも伝えている。

最後にKADOKAWAは発表で、「当社といたしましても、皆様から頂戴いたしましたご意見を厳粛に受け止め、作家やクリエイターの皆様、そして読者様ならびにユーザー様に、より一層寄り添い、事業を推進してまいります」とコメントした。

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