「金メダルを『細菌メダル』に変えた」 河村たかし市長「噛みつき」問題、海外メディアも痛烈報道

河村たかし名古屋市長の「メダル噛み問題」が、海外でも騒動になっている。

米で五輪独占放映権を持つNBC、米スポーツチャンネル・ESPNなど有力メディアが相次いで報道。中でも英ロイター通信は「日本を不快にさせ、トヨタを怒らせる」「金メダルを『細菌メダル』に変えた」と痛烈な表現を用いて伝えた。

■「COVID対策をしている日本人を激怒させた」

河村市長は2021年8月4日、東京五輪・ソフトボールで金メダルを獲得した後藤希友投手の表敬訪問の際、マスクを外し後藤選手の金メダルを噛んだ。この行為がネット上で批判を集め、河村市長は同日中に「最大の愛情表現だった。迷惑を掛けているのであれば、ごめんなさい」と謝罪した。

それでもアスリートや市民からの批判はやまず、後藤選手が所属するトヨタ自動車も5日までに「アスリートへの敬意や称賛が感じられない」とのコメントを出した。河村市長は5日昼に「名古屋市長としての立場をわきまえない、極めて不適切な行為だったと痛感しており、ご本人さまはもとより、関係者さまの皆さまに多大なるご不快な思いとご迷惑をおかけし、誠に申し訳なく、心からおわびを申し上げます」と改めて謝罪した。

海外の大手メディアも、今回の「河村問題」を相次いで報じた。米での五輪独占放映権を持つNBCは5日、電子版のニュース記事で「COVID対策をしている日本人を激怒させた」と報道。柔道男子60キロ級金メダリスト・高藤直寿選手が4日にツイッターで投稿した「俺だったら泣く」というコメントも紹介している。

米スポーツチャンネルのESPNは5日、「食べないで!日本の市長が五輪の金メダルを噛んでしまって困った話」と独特な見出しで報道。文中では「東京2020のツイッターアカウントは、五輪の早い段階から、メダルは食べられないと選手に警告していました。しかし、名古屋市長はそれを実践してしまい、困ったことになってしまいました」と伝えた。東京2020大会組織委員会の英語版ツイッターは、7月26日に「東京2020のメダルは食べられません」「噛む必要はありません」とツイートしている。

■「日本を不快にさせ、トヨタを怒らせる」

英ロイター通信は5日に「Medal chompが日本を不快にさせ、トヨタを怒らせる」と端的な見出しで報道。「chomp」には音を立てて噛む、むしゃむしゃ食べる、という意味がある。

同紙はコロナ対策のため「ソーシャルディスタンス」の確保が促された表敬訪問だったにもかかわらず、河村市長がマスクを外し、金メダルを噛んだと説明。「河村市長はツイッター上で、後藤選手の金メダルを『細菌メダル』に変えて話題にしました」(Trending posts on Twitter said Kawamura had turned Goto's gold medal into a germ medal)と痛烈な表現で伝えた。「germ」は「細菌」を意味する。ツイッター上では、金メダルを噛まれた後藤選手への「代替メダル」を求める声もあった、と伝えている。

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