「チャリ乗ってんな!」「どけ!」「金だろ」撮り鉄が通行人に次々罵声 深夜の江ノ電で何が起きた

江ノ島電鉄で撮り鉄が通行人に罵声浴びせる動画が物議 自転車で並走の男性に罵声

記事まとめ

  • 江ノ島電鉄で、鉄道ファンが自転車で並走する男性に罵声を浴びせる動画が物議
  • 江ノ電を撮影しようとしていた鉄道ファンが、男性に「どけー!」「死ねー!」と罵声
  • 鉄道ファンらが詰め寄り、「ふざけんじゃねえよ」と非難するなどし、ツイッターで話題

「チャリ乗ってんな!」「どけ!」「金だろ」撮り鉄が通行人に次々罵声 深夜の江ノ電で何が起きた

神奈川県藤沢市内の江ノ島電鉄線で、鉄道ファンらが深夜の試運転列車の撮影で、通りがかりの自転車に乗った男性に罵声を浴びせる動画がツイッターに投稿され、物議を醸している。

自転車の男性は、列車に並走しながら左手を上げるポーズを取っていた。江ノ島電鉄では列車の撮影について、「外部に公表はしていないのに、人気列車の試運転のたびに集まるので苦慮しています」と話している。

■自転車の男性は、列車に並走しながら左手を上げて近づき...

警報機が鳴り、夜の闇の中から、江ノ電の列車が交差点に現れる。すると、Tシャツで短パン姿の男性が左手を上げながら自転車で並走してきた。

「おい、チャリ乗ってんな!」

その姿をみて、手前の横断歩道に集まった鉄道ファンの一部が大声で叫ぶ。

この45秒の動画は、ツイッターで2021年8月5日深夜に投稿された。

自転車の男性は、それでも並走などを止めないため、「どけー!」「死ねー!」と罵声が飛ぶ。自転車が近づくと、鉄道ファンらが詰め寄って、「ふざけんじゃねえよ」「何やってんだ」と非難した。

自転車の男性は、囲まれて当惑した表情だったが、ファンらは、さらに罵声を浴びせ、身振り手振りで抗議していた。中には、賠償を求めたいほどなのか、「おい、金だろ。マジで、普通に金だろ」と大声を出すファンもいた。

この動画投稿は、注目を集めて、6日21時30分時点で1万6000件以上もリツイートされている。

一部のファンらの行為を非難する声は多く、「怒鳴るほどのものなのか・・・」「深夜に叫ぶんじゃないよ 近所迷惑だろうが」などと書き込まれている。一方、自転車の男性に対しては、「逆にいい写真になる」と理解する声のほか、「普通に通過するだけにすればよかった」と苦言を呈する向きもあった。鉄道ファンの一部からは、「酷いよこんなん 俺でもキレる」と仲間に同情する声が出ている。

ツイッター上では、他にも当時の動画が投稿されており、自転車が通る前も、一部ファンらは、「ヤバい、行くしか」と声を出して横断歩道に出て、「バイクどけ!」と叫んだり、車に対しても、集団で「早く」と手招きする仕草をしたりしていた。

■江ノ島電鉄「運行に支障はなく、駅に苦情もなかった」

現場にいてツイッターで報告した「ネイマール東日本」さん(@Gifu_Hashima)は8月6日、J-CASTニュースの取材に対し、当時の状況について説明した。

「ネイマール東日本」さんは当時、一部のファンらが自転車の男性に罵声を浴びせたため、自分が仲裁に入ったと明かした。この男性は外国人とみられ「彼は最終的に私とグータッチ、そして『Peace』という言葉を交わし帰って行きました」という。

横断歩道に歩行者信号はなく、大半の撮影者は横断歩道上で撮影していたそうだ。警報機が鳴り、車が停止線前で止まっている間に撮影したため、特に問題ないのではないかとの見方を示した。近隣住民からの苦情はなく、「罵声を飛ばす対象は、電車が接近しているのにもかかわらず、交通信号を無視し軌道上を往来する悪質なドライバーや、先述の自転車に乗った外国人ということになるわけです」と説明した。

このトラブルについて、江ノ島電鉄の運転車両課は6日、取材に次のように答えた。

「鉄道ファンの方が線路に入るようなこともなく、運行に支障があったとは聞いていません。沿線の駅に、意見や苦情もありませんでした」

同電鉄によると、試運転をしたのは、1960年に登場した人気のある300形の305編成(355との2両編成)だった。まだ現役の列車で、定期点検と塗装の塗り直しを終えて、5日夜は、極楽寺―藤沢両駅間を往復していた。

トラブルのあった現場は、腰越―江ノ島両駅間にある片瀬海岸1丁目の交差点で、22時50分ごろに江ノ島駅に向けて通過したところだった。

電鉄では、公式ツイッターなどで、駅構内や沿線で撮影トラブルが発生しているとして、ルールを守って静かに撮影するよう呼びかけている。試運転の運行情報は、外部には公表していないといい、「なぜか305編成が試運転すると、鉄道ファンの方が集まってきます。情報を伏せているのにも関わらずそうなので、対応に苦慮しています」と話している。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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