仙台駅に「北陸新幹線」なぜ? 豪雨災害想定で長野から移動、生かされた2年前の「教訓」

東北新幹線仙台駅に2021年8月14日、 通常は入線しない北陸新幹線のE7系電車が停車していた。多くの乗客に目撃された珍しい光景は、同日の豪雨に備えて長野から疎開してきた列車だった。

■車両基地浸水で大量廃車の教訓

北陸新幹線沿線には長野新幹線車両センター(長野市)と白山総合車両所(石川県白山市)の2か所に車両基地がある。長野新幹線車両センターは19年10月に上陸した台風19号に伴う豪雨で千曲川が氾濫、浸水する被害を受けた。当時留置されていたE7系・W7系の合計10編成も浸水、復旧不能となり廃車されてしまった。長野新幹線車両センターは長野市の洪水ハザードマップで10メートルの浸水が想定されていたエリアであり、水害リスクの高さが浮き彫りになった。

その約2年後、九州から中部にかけて大雨が続いた21年8月14日、JR東日本は長野新幹線車両センターに通常留置している車両をすべて移動させ、同センターをカラにする措置を取った。同社広報部は「豪雨災害の可能性を想定し、仙台など他の地域・駅へ車両を移動させました」と8月17日の取材に答えている。

直近のこの豪雨では長野新幹線車両センター周辺に被害は発生しなかったが、一昨年の豪雨災害の教訓が的確に活かされた形だ。

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