塀よじ上り、線路横切ってホームへ... ライブカメラが捉えた「危険行為」にJR九州「看過できない」

街頭や線路沿い、河川などに設置されているライブカメラ。何気ない日常の風景が日夜問わず配信されている一方で、思わぬ瞬間が映りこむこともある。

JR南福岡駅(福岡市博多区)付近に設置されているライブカメラは2021年8月23日、塀を超えて線路に立ち入り、ホームへよじ登ろうとする人物の姿を捉えていた。

駅を管理するJR九州は「看過することはできません」とその行動を問題視。立ち入りがあった現場での警告文掲出やバリケードの設置対応を行ったとした。

■鉄道ファン向けのライブカメラが捉えた「事件」

YouTubeチャンネル「くまくまくまチャンネル」を管理するやっちゃんさんは、JR南福岡駅付近のカメラが映すライブ映像を24時間配信している。カメラは地権者と契約の上で設置しているもの。やっちゃんさんは8月26日、J-CASTニュースの取材に対し、「鉄道好きな方のために電車を見せたり、天気、災害を確認する目的」のため配信をしていると話す。

いつも通り行き交う鉄道を映していた8月23日21時ごろ、チャンネルのチャットに、不審な人物がカメラに映っていたとする書き込みがあった。やっちゃんさんは、同日19時頃まで映像を巻き戻して確認。そのとき、カメラは鉄道ではなく、怪しい動きをする人物の挙動を捉えていた。

左手前から線路際を歩いてくる、白いTシャツと黒い短パン姿の男性と思われる人物。建物の前の塀を乗り越え、そのまま南福岡駅の構内へ。線路を横切るとプラットホームによじ登り、そのままホームの奥の方へと歩いて行った。

■「駅に入場される際は、改札口からお入りいただきますようお願いします」

ライブカメラを前にした、大胆不敵な行動。映像を見たやっちゃんさんは「『うわっ!』と驚きました」と振り返る。

映像ではこの人物がホーム奥へ歩いて行った後、どのような行動を取ったのかまでは確認できなかったという。それでも「危険な行為なのでやって欲しくないし、たまたま電車が来てなくて事故にならなくて良かったと思いました。事故があったりしたら他の人にも迷惑がかかり、とても大変なことだと思います」と語る。やっちゃんさんはその後、JR九州に動画の内容を報告したという。

J-CASTニュースが8月27日、JR九州の広報担当者に取材をすると、線路内に立ち入った人物の目的は不明だとしつつも、「弊社社員は通常こちらの経路で移動することはありませんので、(立ち入ったのは)弊社社員ではございません」と説明した。

JR九州は25日には立ち入りがあった現場付近に、立ち入りをやめるよう求める警告文を掲出。さらに容易に侵入できないように鉄線でのバリケードを作って対応しているという。

広報担当者は「通過列車も多い中、安全が確保されていない場所からホームに上がってくることは極めて危険であり、法律(鉄道事業法)違反でもあることから鉄道事業者として看過することはできません」と行動を問題視。その上で「駅に入場される際は、改札口からお入りいただきますようお願いします」と注意喚起した。

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