品川駅「社畜広告」騒動がまさかの展開に きぬた歯科が進出検討、院長明かす「火が付いた」

院長の顔出し看板を首都圏各地に設置している「きぬた歯科」(東京都八王子市)が、またもや"攻めた広告"の掲出を検討していることが分かった。J-CASTニュースの取材に、きぬた泰和院長が明かした。

「今日の仕事は楽しみですか」というメッセージ広告で注目を集めたJR品川駅コンコースに、「普通でない広告」を打ちたいのだという。

■きっかけは「コラ画像」

きぬた歯科は、西八王子駅南口に所在するインプラントに力を入れている歯科医院だ。「顔出し看板の元祖」を自称しており、首都圏の高速沿いなどに、院長の顔を全面に押し出した黄色い看板を掲示していることで知られる。

きぬた院長が次の看板を掲出する場所として目を付けたのは、JR品川駅から港南口に向かうコンコース。そこには、縦型のデジタルサイネージ用ディスプレイがひしめくように並んでいる。

この場所をめぐっては2021年10月4日、「今日の仕事は楽しみですか」というメッセージ広告が映し出されたことで、大きな注目が集まった。

ユーザベース(東京都港区)のグループ会社であるアルファドライブ(東京都千代田区)が掲出した広告動画だ。このメッセージが一斉に映し出される瞬間を撮影した写真がSNS上で拡散されると、「品川駅のディストピア感すげえ」「品川社畜回廊」など大きな話題を呼んだ。

一方で、コピーの内容について「煽られた」などと批判的な声も多く出た。アルファドライブは、5日午前をもってこの広告の掲載を終了し「当駅利用者の方々への配慮に欠く表現となっておりました」と謝罪している。

そんな騒動の裏で、ツイッターでは、品川駅コンコースのディスプレイの文字や画像を差し替えたコラージュ画像などを投稿することがちょっとした流行に。その中では、「きぬた歯科」のコラ画像を制作するユーザーも現れていた。

すると、きぬた歯科は公式アカウントでこのユーザーのツイートを引用し、「本気でやろうかな」とコメント。この投稿には5000リツイートを超える反響が寄せられるなど、多くのユーザーの注目が集まっている。

■品川駅にどんな広告を?院長に聞くと...

本当に品川駅に広告を打つつもりなのだろうか?きぬた院長に聞くと、次のような回答が返ってきた。

「ニュースピックスの炎上広告からの、きぬた歯科のコラ画像を見て火が付いた。
世の中、総炎上社会で、今回の件から、思い切った広告が各企業しづらいはず。
そこで、きぬた歯科が、普通でない広告をやってみようかと考えた」

広告を打つのであれば、黄色バックで黒文字の「俺に任せろ」というメッセージと、自身の顔写真を交互に映し出したいと述べる。ただ、

「ツイッターには旬があり、今更やって盛り上がるのか、懐疑的ではある。面白くなければ意味が無いので」

と、あくまで検討中である旨も明かした。

院長によれば、同院の広告看板は10年ほど前から掲出を始め、これまでに約320か所に設置してきたという。

ただ、掲出を検討しているという品川駅から、きぬた歯科の最寄り駅である西八王子駅に行くのには1時間ほどかかる。それで効果があるのかとも思ってしまうが、そこは大きな問題ではないようだ。実際、きぬた歯科では、最北は栃木県足利市、最南は神奈川県の大磯町に看板を設置してきたという。

■広告にこだわる理由「一言で言えば、高揚感ですね」

なぜ、そこまで多くの広告を、さまざまな場所に掲出するに至ったのだろうか。きぬた院長に聞くと、当初の目的は集客だったと明かしつつ、現在の思いを次のように話した。

「一言で言えば、高揚感ですね。私は本当に仕事以外やってこなかったんです。人生は何かを得るには、何かを捨てる。
それの繰り返しではないでしょうか?私は仕事を最優先してきました。なので仕事から派生した遊びに異常に興奮、高揚するんです。
派生したものであれば、仕事から逸脱しませんからね。その高揚感を得るために、どんどん広がってしまったという事です。
40過ぎのオッサン(現在55歳)が初めて覚えた趣味ですね」

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