立憲と共産、もう温度差 泉新代表は衆院選政策合意「現時点で存在せず」...小池書記局長と食い違い

立憲民主党の代表選が2021年11月30日午後に開かれた臨時党大会で投開票され、決選投票の末に泉健太氏(47)が新代表に選ばれた。衆院選で議席数を減らした立憲にとって、22年夏の参院選に向けた立て直しが急務だ。

論点のひとつが、共産党との協力関係のあり方だ。共産党は、立憲が政権を獲得した際、共産党が「限定的な閣外からの協力」を行うとする政策合意を、今回の衆院選で当選した衆院議員の任期中は守るように求めている。一方で泉氏は「現時点で何かが存在しているというものではない」と発言。すでに合意は白紙になっているとの見方を示した。

■共産・小池氏「選挙の任期が続く限りは、それは順守する責任」

合意は衆院選1か月前の9月30日に立憲の枝野幸男前代表と共産党の志位和夫委員長が会談して結ばれ、「次の総選挙において自公政権を倒し、新しい政治を実現する」ことや「限定的な閣外からの協力」など3項目をうたっている。特に合意の有効期限のような文言は書き込まれていない。

ただ、共産党の小池晃書記局長は11月29日の記者会見の冒頭発言で、

「この合意を確認するということを立憲民主党の当時の枝野代表が決断をしたから、我が党の志位委員長はそれに敬意を表して、私たちもそれを受けて20を超える選挙区、小選挙区で立候補を取り下げる決断をした」

として、

「私たちは引き続きこの国民への公約、両党間の合意これを誠実に順守していきたい、順守していく。立憲民主党にも、そのことを強く求めたい」

などとして合意の継続を求めていた。合意の期限に関する質問には、小池氏は

「これは総選挙で国民に対して公約したこと」

だとして、

「選挙の任期が続く限りは、それは順守する責任があるのではないか」

と述べた。

■泉氏「『単に継続』ということではなく」「我々はとしては白紙も何も...」

一方の泉氏は代表として初めて開いた記者会見で、共産党との合意の見直しに関する質問に対して、

「他政党の皆様には本当に感謝を申し上げたい」

とする一方で、次のように述べて関係の見直しを改めて示唆した。

「ただ、今回の選挙、想定していた結果を出すことができなかった選挙なので、『単に継続』ということではなく、やはりまずは『どの党がどうだ』ということ以上に、党としてしっかりと総括をせねばならないと思っているので、その中で今後の事は考えていきたい」

さらに、泉氏の答弁と小池氏の発言を念頭に置いた

「いったん(共産党との合意を)白紙にして、それからリスタートということなのか」

という質問には次のように述べ、もはや共産党との合意は存在しないとの見方を示した。

「我々はとしては白紙も何も、前回の総選挙に向けて交わしたもの、という理解をしており、現時点で何かが存在しているというものではないのかな、と思っている。我々としては党の総括、再生、ここを目指しているというところなので、現時点で何かが存在しているという考えは、やっぱりないですね。その辺も、もしかしたら枝野(前)代表にもお伺いしてみたいと思いますけれど...」

代表選には、泉氏以外に逢坂誠二氏(62)、小川淳也氏(50)、西村智奈美氏(54)が出馬。国会議員280ポイント、参院選公認候補予定者6ポイント、地方議員143ポイント、党員・協力党員143ポイントの計572ポイントで争った。得票は逢坂氏148ポイント、小川氏133ポイント、泉氏189ポイント、西村氏102ポイント。過半数の得票者がいなかったため、泉氏と逢坂氏による決選投票が行われた。国会議員280ポイント、参院選公認候補予定者6ポイント、都道府県連の代表者47ポイントの計333ポイントで争われた。得票は泉氏205ポイント、逢坂氏128ポイントをで、泉氏が新代表に選ばれた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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