ひろゆき、生乳は値下げより「捨てたほうが儲かる」 「大量廃棄の可能性」に持論...農協の見解は

「生乳を大量廃棄も」報道 ひろゆき氏「値下げより捨てたほうが儲かる」に反論の声

記事まとめ

  • 「生乳がこの年末年始に大量に余り、5000トン廃棄の可能性が出てきた」とNHKが報じた
  • ひろゆき氏は「ホクレンは捨てたほうが儲かるので、生乳価格も下げずに捨てる」と投稿
  • 共感する声が上がる一方、酪農家とみられる人たちからは、次々に反論も寄せられた

ひろゆき、生乳は値下げより「捨てたほうが儲かる」 「大量廃棄の可能性」に持論...農協の見解は

生乳が余って大量廃棄の可能性が出てきたとの報道に対し、インターネット掲示板「2ちゃんねる」(現在の5ちゃんねる)開設者でテレビのコメンテーターも務めるひろゆきさん(45)が、バターを安くして生産を増やせばいいといった内容を提言し、論議になっている。

この報道は、NHKが「『生乳』大量廃棄の可能性 業界団体が危機感強める」というタイトルにして2021年12月11日にウェブ版ニュースで行った。

■ひろゆき「生乳をバター用にすると利益が減るので増やさない」

それによると、牛乳や乳製品の原料となる生乳がこの年末年始に大量に余り、乳業メーカーや酪農家でつくる業界団体が試算したところ、過去に例のない5000トンの生乳が廃棄される可能性があるという。

このニュースでは、「コロナ禍で落ち込んだ業務用のバターなどの需要が回復しない中、学校給食が休みになることなどが背景にあり、廃棄を避けようと、団体は牛乳の消費拡大などに力を入れています」と報じている。

ひろゆきさんは翌12日、このニュースを引用し、ツイッターで次のように投稿した。

「生乳はバターにすると長期保存可能。国産バターの9割は北海道で製造。北海道の生乳は『ホクレン』がほぼ独占。ホクレンは、生乳をバター用にすると利益が減るので増やさない。ホクレンは、生乳の価格を下げるより、捨てたほうが儲かるので、生乳価格も下げずに捨てる」

この投稿は、大きな反響を呼び、バターの流通量を増やして価格を下げてほしいと共感する声が上がる一方、酪農家とみられる人たちからは、次々に反論も寄せられた。

バターには賞味期限があり、コロナ禍でバターの在庫がメーカーで積み上がり廃棄する可能性が高まっているとして、誤った情報だとする指摘が出たが、ひろゆきさんは、次のように反論した。

「安くバターを売って各家庭の冷凍庫で保存すれば、バターは6か月以上持ちます。 安く売れば在庫は減るけど、安売りをしたくないので在庫が溜まるという状況ですよね」

ひろゆきさんは、別のリプライにも反応し、「『儲けの為に生乳を捨てる。』ということが問題だと思わないのであれば、捨てればいいと思います」「台湾では日本の牛乳が1リットル約1000円で売られていたりします。海外輸出を広げるというのも一つの手です」などと書いていた。

■「国内の乳製品在庫が大幅に積み増したが、新たな需要を確保したい」

生乳についてのひろゆきさんの投稿について、ホクレン農業協同組合連合会の広報総合課は12月13日、J-CASTニュースの取材に対し、投稿は把握しているとしたものの、特に見解を出す考えがないことを明らかにした。

生乳をめぐる事実関係については、14日になって、次のように文書で回答した。

「国内の酪農について、生乳生産量は減少傾向にありましたが、消費者の皆様に牛乳乳製品を安定的にお届けするため、近年では生乳生産基盤の強化を関係者一丸となって取り組んでまいりました。この成果が出始めたタイミングで、インバウンド・外食等を中心にコロナ禍による需要の減少が重なり、特に学校給食がなくなり、一般の需要も大きく低下する時期に、直近では年末年始に、乳製品工場の処理能力を超えてしまう生乳の発生が懸念されております。現在、生産者・乳業者・関係機関が一体となって様々な角度から上記の発生回避に向けた取り組みを進めております。ホクレンといたしましても、受託生乳の完全販売に向け取引乳業者に対し、乳製品工場のフル稼働を要請するとともに、消費拡大に向けた取り組みを現在推進しております」

バターなど乳製品の今後については、こう述べた。

「長期保管が可能な乳製品向けへの生乳販売が増加し、結果として国内の乳製品在庫が大幅に積み増している状況にありますが、生乳生産基盤を毀損しないよう業界が一丸となって新たな需要確保に向けた取り組みを実施する方向性について現在議論を重ねているところであります」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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