有馬記念を松平健と楽しむ「マツケンアリマ66」なぜ誕生? 未経験者へ「もっと身近に」...JRAに聞く舞台裏

 2021年12月、ある競馬関連のウェブコンテンツがSNSを席巻した。話題となったのは、「マツケンサンバII」でお馴染みの俳優・松平健さんと有馬記念を楽しむウェブサイト「マツケンアリマ66」。日本中央競馬会(JRA)が、2021年12月26日開催予定の第66回 有馬記念(GT)に向けて公開した。

SNS上では、同サイトの陽気で煌びやかな雰囲気に圧倒される声や、公開されたシミュレーションゲームの難易度の高さに苦戦する声が広がっている。

J-CASTニュースは、日本中央競馬会にウェブコンテンツを制作した背景や、有馬記念の見どころを取材した。

■競馬に親しみの無い人々に「もっと身近に感じて欲しい」

日本中央競馬会は12月9日、松平さんが歌う楽曲「マツケンサンバII」とコラボしたウェブサイト「マツケンアリマ66」を公開した。「マツケンサンバII」を有馬記念バージョンにアレンジした完全撮り下ろしのミュージックビデオや、松平さんとレース観戦を目指すシミュレーションゲーム「健さんとおうちでアリマ」などを楽しむことができる。

なぜ、松平さんの「マツケンサンバII」とコラボすることにしたのか。日本中央競馬会はこう説明する。

「年末の有馬記念を盛り上げるにあたり、松平健さんのパワーは唯一無二であり、お力を借りればさらに皆さんに楽しんでいただけると思いました。
今年全国民が待っていた『マツケンサンバII』を通して、多くの人に競馬を知って欲しい、競馬未経験の方にもっと身近に感じて欲しいという思いからこの企画を考えました」

■松平健さんと有馬記念観戦をWEB上で実現

「マツケンアリマ66」はツイッターで大きな注目を集めた。

特に、シミュレーションゲーム「健さんとおうちでアリマ」が大好評だ。自宅に訪ねてきた松平さんと有馬記念のレース観戦を目指すのだが、松平さんは「気分が高揚してしまうと眠りさえ忘れて、マツケンサンバを踊りあかしてしまう」という。

ゲームでは、松平さんが競馬に関する質問を投げかけてくるので、松平さんが踊らないような選択肢を選びながら有馬記念の観戦を目指す。正しい選択肢を選ぶと、松平さんが部屋を煌びやかに飾り付けていく。誤ると松平さんが踊りだしてしまい、レースを鑑賞できずゲームオーバーになる。

ゲームを公開した狙いについて、日本中央競馬会はこう述べる。

「新型コロナウイルスの影響で競馬場への来場が以前に比べて難しくなっているので、『松平健さんとおうちで有馬記念を観戦したい!』という夢をWEB上でなら実現できると思い、試行錯誤を重ねました」

■「健さんとおうちでアリマ」攻略のコツは?

プレイしたユーザーからは「健さんとおうちでアリマがめちゃくちゃ良かったので有馬記念見ようと思う」などと楽しむ声が寄せられている。

一方で「どうやっても松平健がマツケンアリマ踊ってしまってクリアできない」「流石に暴れん坊が過ぎる」などと難易度の高さも話題に。コツなどはあるのか、日本中央競馬会に尋ねた。

「健さんとのおうち観戦が一筋縄ではいかないリアルさも出したかったので、苦戦のお声も含めて楽しんでいただけていたら光栄(or本望)です。
どうしても迷った際は『健さんのつぶやき』を読み解いてみると、時が止まり、健さんの求めている答えが見えてくるかもしれません」

そのうえで「ぜひクリアを目指して楽しんでいただけるとありがたいです」と呼びかけた。

■「有馬記念」はどんなレース?

有馬記念は、毎年年末に開催され競馬の1年を締めくくるレースの一つとして知られている。ファン投票によって出走馬が決まることもあり、その年に活躍した馬が集まるオールスター戦のようなレースとなる。

レースの前には、出走するゲートの順番「枠順」を決める抽選の様子の中継もあり、日本中央競馬会は「お祭りのように楽しんでいただきたい」と述べる。今年の見どころについては、こう述べる。

「連覇を狙う昨年の覇者クロノジェネシスが引退レースとして参戦し、3歳クラシック競走の菊花賞を制したタイトルホルダーと、3歳馬ながらも古馬最高峰の天皇賞(秋)を制したエフフォーリアも出走を予定しているなど、レースとしての見どころがたっぷりです」

マツケンアリマ66には、非常に多くのアクセスがあり「SNS上の盛り上がりは過去最高だった」という。サイトで実施したアンケートによれば、コンテンツによって結果は異なるものの、おおむね7割のユーザーが競馬への経験が浅い人や経験がない人だった。

こうした反響を受けて、日本中央競馬会は関係者に感謝した。

「多くの方々にお楽しみいただけたのは、SNS上でMVや『健さんとおうちでアリマ』の体験を投稿していただいたユーザーの皆様、また、健さんの魅力をうまく表現してくれた制作の方々、そして何より我々のわがままに応えていただいた松平健さんの協力があっての結果だと思ってます」

またこの1年、コロナ禍でありながら競馬に大きな注目が集まったことについてはこう振り返る。

「コロナの影響もあり、競馬の楽しみ方にも様々なご不便をおかけしてしまった一年でしたので、インターネットやスマホゲームなどデジタルのコンテンツを通じて、いろいろな形で新たに競馬に興味を持っていただけたのは非常にありがたく思っております」

一方で、現地でレース観戦するのが難しい状況も続いている。日本中央競馬会は「少しでも早く多くのお客様に現地で楽しんでいただけるように引き続き取り組んでいきたい」という。

ウェブで楽しめるコンテンツにも力を入れる。12月下旬には、日本中央競馬会のエンタメコンテンツをまとめたサイト「JRA FUN」を公開する予定だ。日本中央競馬会は「マツケンアリマ66にも負けないコンテンツを展開していきますのでぜひお楽しみいただけたら幸いです」と意気込んだ。

関連記事(外部サイト)