「マスクなし演説」参院選で広がるか 小泉進次郎氏も賛成、登壇者に「外そうよ」

小泉進次郎前環境相が演説で登壇者に「マスクなし」促す 参院選向け活動に影響か

記事まとめ

  • 小泉進次郎前環境相が22年5月15日に神奈川県の大和駅前で選挙カーの上から演説
  • 自民が擁立する元みんなの党代表の浅尾慶一郎氏にマスクを外すよう促す場面があった
  • 立憲の水野素子氏と小川淳也政調会長、日本維新の会の松沢成文氏らはマスクで演説した

「マスクなし演説」参院選で広がるか 小泉進次郎氏も賛成、登壇者に「外そうよ」

屋外でのマスク着用見直しをめぐる議論は、2022年7月に予定されている参院選に向けた活動にも影響しそうだ。小泉進次郎前環境相が22年5月15日に大和駅(神奈川県大和市)前で行った演説で、他の登壇者にマスクを外すようにうながす場面があった。選挙カーの上からの演説で、聴衆から距離があったためだ。

小泉氏の狙いは「本物の顔がちゃんと見えるって、それはいいことだから」。神奈川選挙区(改選数4、非改選の欠員補充1)では自民、立憲が2人ずつ擁立するほか、公明、日本維新の会、共産、国民民主などが擁立を決め、すでに10人以上が名乗りを上げている。全国有数の激戦区になるとみられる神奈川県で、感染対策とのバランスを取りながら、いかに有権者に「顔を覚えてもらう」取り組みができるかが問われる局面だ。

■マスクでコミュニケーションが失われるリスクも「私は看過できない」

自民は現職の三原じゅん子氏(57)と元みんなの党代表の浅尾慶一郎氏(58)を擁立している。自民が神奈川選挙区で公認候補を2人立てるのは1998年以来24年ぶり。当時の改選数は3だったが、橋本龍太郎首相の減税をめぐる発言の迷走が響き、1議席も取れない「共倒れ」に終わった。

小泉氏は21年秋の総裁選で県内選出の河野太郎氏を支持。当選した岸田文雄首相からは内閣や党の要職に任命されなかった。小泉氏は22年4月に神奈川県連会長に就任したばかりで、参院神奈川選挙区での結果が今後を占う試金石になるとの見方もある。

大和駅前では、選挙カーの上で小泉氏が浅尾氏に何かを耳打ちし、浅尾氏はマスクを外して演説に臨んだ。浅尾氏によると、小泉氏がかけた言葉は「台の上だから、自動車の上だから、マスク外そうよ。本物の顔がちゃんと見えるって、それはいいことだから」。続けて浅尾氏は

「...ということで、これが浅尾慶一郎の顔だ、ということで、ぜひ覚えていただきたいと思います!」

とアピールした。小泉氏も「今日は壇上ということもあって、皆さんとは少し距離があるということで、我々マスクを外させていただきました」。その上で、科学的根拠に基づいて制限の解除を進めるべきだとして、

「マスクやさまざまな制限によって、青少年の心身の健全な育成とかコミュニケーションとか、そういったことで失われるようなリスクも私は看過できないと思っている」

などと述べた。

小泉氏らは、大和駅に先立って茅ヶ崎駅(茅ヶ崎市)前の通路で行った演説では、マスクをつけたままだった。聴衆との距離を基準に判断していくことになりそうだ。

■立憲・維新の駅前演説は「マスクあり」

この週末は、立憲と維新が神奈川に幹部級を投入した。立憲は宇宙航空研究開発機構(JAXA)参事の水野素子氏(52)と県議の寺崎雄介氏(50)の新顔2人を擁立している。小川淳也政調会長と水野氏が5月14日に桜木町駅(横浜市中区)前で行った集会では、選挙カーの前でマスクをつけて演説した。

日本維新の会は松沢成文氏(64)を擁立。松沢氏は19年の参院選に維新から出馬して当選したが、21年夏の横浜市長選出馬で失職。市長選落選後、改めて参院選に臨んでいる。5月15日にはJR川崎駅(川崎市川崎区)の通路で、松井一郎代表と並んでマスク姿で演説した。

7月に向けて、各党の選挙カー上の演説がどう変化するかが焦点だ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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