渋谷の有名路上アート「ドット絵アトム」が撤去 1億6500万円の価値も?区に見解を聞いた

渋谷の有名路上アート「ドット絵アトム」が撤去 「無くなるのは寂しいね」との声も

記事まとめ

  • 東京都渋谷区神南の高架下に描かれていた「鉄腕アトムの絵」が撤去されたと話題に
  • 正体を伏せて活動する有名芸術家「Invader」が約10年前に手がけたものだという
  • 同じ題・図柄の作品に関しては19年にオークションで約1億6500万円で落札されたことも

渋谷の有名路上アート「ドット絵アトム」が撤去 1億6500万円の価値も?区に見解を聞いた

東京都渋谷区神南の高架下に描かれていた「鉄腕アトムの絵」が撤去されたと、2022年6月下旬ごろからツイッターで話題になっている。

正体を伏せて活動する有名芸術家「Invader(インベーダー)」が約10年前に手がけたもので、一定の人気を博していた。なぜこのタイミングだったのか、区に聞いた。

■「鉄腕アトム」のモザイクアート

インベーダーは、レトロゲームのようなドット絵をモチーフとするモザイクアートで知られる。世界各国に路上芸術を残しており、拠点とするフランスでは、エッフェル塔の頂上部にも作品を設置。これは施設の公式サイトで紹介されている。

話題となっているのは、日本の人気キャラクター「鉄腕アトム」をタイルで描いた絵だ。渋谷区神南1丁目11番内、タワーレコード渋谷店からMIYASHITA PARKへ向かう道の高架下に設置されていた。

絵が撤去されたという情報は、あるユーザーが20日にツイートしたことで大きく拡散された。

ファンからは「え、悲しい。。」「無くなるのは寂しいね」「残念だけどこの儚さが醍醐味なのでは」といった声が寄せられている。一方で、「落書きは須く撤去されるものでは?」などの指摘も出ている。

渋谷にあったアトムの絵は、作家の公式サイトにも「TK_119」という題で風景写真が掲載されている本物で、14年に設置されたものだった。インスタグラムでは完成時に「masterpiece!」(傑作)と伝えている。

同じ題・図柄の作品に関しては、19年にオークション大手・サザビーズの「コンテンポラリー・アート・デー・オークション」で、現オーナーが作家から直接入手した物として出品され、122万ドル(1ドル=135円で約1億6500万円) の高額で落札されたこともある。

■渋谷区に見解を聞いた

どうして今になって、渋谷区のアトムの絵は撤去されたのだろうか。

当該箇所を管轄する渋谷区の「環境整備課きれいなまちづくり係」の担当者は24日、絵を撤去したのは事実だとJ-CASTニュースの取材に認め、実施日を「6月17日未明」と伝える。

ただし、撤去した理由やどう処理したか、作者を把握していたかといった質問については答えなかった。

路上芸術をめぐっては、有名作家・バンクシーの作品と思わしき「ネズミの絵」が描かれた防潮扉が保全され、19年に都庁で公開された前例もある。今回との対応の違いにはどういった理由があるか、また、今後の対応についても尋ねたが、回答はなかった。

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