背後は崖、列車わずか数メートル... 線路脇に「撮り鉄」→JR北海道「非常に危険」

観光列車「風っこそうや号」の運行中に線路脇に立ち入る「撮り鉄」にJR北海道が苦言

記事まとめ

  • JR北海道の観光列車「風っこそうや号」の運行中、線路脇に立ち入る男性の動画が拡散
  • JR北海道の広報担当は、男性がいた線路脇は「非常に危険なところだと思う」と話す
  • 「風っこそうや号」は風を感じることができるのが特徴で、多くのファンがSNSに投稿も

背後は崖、列車わずか数メートル... 線路脇に「撮り鉄」→JR北海道「非常に危険」

背後は崖、列車わずか数メートル... 線路脇に「撮り鉄」→JR北海道「非常に危険」

背後は崖、列車わずか数メートル... 線路脇に「撮り鉄」→JR北海道「非常に危険」の画像

JR北海道の観光列車「風っこそうや号」の運行中、列車を撮影するファン「撮り鉄」とみられる男性が線路脇に立ち入ってカメラを持つ動画が、ツイッターで拡散されている。

動画を投稿したのは列車の乗客の1人。JR北海道の広報担当は取材に、男性がいた線路脇は「場所は非常に危険なところだと思う」と話す。

「ルールやモラルは守ってもらいたいです」

「撮り鉄の乱入が...」。あるユーザーが動画を投稿したのは2019年7月28日。「風っこそうや号」乗車中に撮影したといい、左手に森、すぐ右手には川が望む自然に囲まれた土地を走っている。ところが、急に大きな汽笛の音が鳴らされたかと思うと、緩やかなカーブの先で、線路のすぐ右脇に人影が見える。

顔はよく見えないが白髪を生やしており、およそ50〜60代の男性のようだ。首からカメラを下げており、柵を背にしているが、一歩踏み外せば川へと落下しそうな場所に座り込んでいるのが分かる。線路との距離はせいぜい1〜2メートルほど。列車とすれ違ったところで動画は終わる。ツイッター上では「線路内立ち入り禁止なのになんでいるんだ...」「ルールやモラルは守ってもらいたいです」「危なすぎる」といった声が続々寄せられた。

動画を投稿した30代男性の話によると、撮影したのは28日で、列車は天塩中川(てしおなかがわ)駅−音威子府(おといねっぷ)駅間を走っていた。右手の川は天塩川で、柵の向こうは崖になっている場所だったという。この男性は「かなり徐行して警笛を鳴らしており、おかしいなという事で『何かあったのか?』と結構車内からこの撮影者(編注:カメラを持った男性)を目撃した人は多いと思います」と話す。

「常識の範疇だと思います」

JR北海道の公式サイトによると、「風っこそうや号」は7月27日〜9月8日の間の土日祝日のみ、宗谷線の区間を運行する。前半は稚内駅−音威子府駅、後半は旭川−音威子府駅の絶景の中を走り、「窓ガラスをはずすことで風を感じることができる」のが特徴。心待ちにしていた多くのファンが、ツイッターで停車中の列車の写真や乗車の感想などを投稿している。

JR北海道の広報担当は8月5日、J-CASTニュースの取材に、前出の動画は確認しているとして、「輸送障害にはなりませんでしたが、カメラを持った男性がいた場所は非常に危険なところだと思っています」と話す。

「輸送障害」は、列車の運転を休止した事態や、旅客列車は30分(旅客列車以外は1時間)以上遅延した事態で、鉄道運転事故以外のものを指す(国土交通省の資料より)。これに当たらなかったこともあり、線路脇にいた男性について対応はしていないという。

また「鉄道敷地内に一般の方が立ち入ること自体、鉄道営業法(37条)に抵触し、違法です」とし、注意喚起しているかどうかについては「そもそも(線路内に立ち入らないことは)常識の範疇だと思います」と話している。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)