「休みたいときに休んでいい」とメッセージ動画 フリースクールに通う子供達も出演

「休みたいときに休んでいい」とメッセージ動画 フリースクールに通う子供達も出演

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「休みたいときに休んでいい」「自分にとって居心地のいい場所を選んでいい」――。不登校に悩む子どもや当事者の親にメッセージを呼び掛ける動画が2019年8月19日、ツイッター上で公開された。

制作したのは、フリースクール「東京シューレ新宿」(新宿シューレ)に通う子どもやスタッフ。動画には、都内のフリースクールに通う子どもらが出演する。

「休みたいときに休んでいい 誰にでも 休む権利があるんだ」

動画の長さは、2分18秒。冒頭、「不登校だった私たちから 不登校に悩むあなたへ」と題したタイトルが表示される。都内のフリースクールに通う子どもや親らが登場し、言葉をつなぎながら以下のメッセージを伝える。

「学校に行かないこと 行けないこと 行きたくないと思うことは おかしいことじゃないし 特別なことでもない」
「学校を休む理由は どんなものでもいいし 理由がわからなくてもいい」
「休みたいときに休んでいい 誰にでも 休む権利があるんだ」
「義務教育だから休んじゃいけないと思っているかもしれませんね でも 子どもが学校に行くことは義務ではありません 新しい法律でも 休みの必要性がうたわれています 安心して休んでいいのです」
「でも そんなこと言われても 誰にも理解されないよ きっと 家族にだって...そう思うかもしれない でも大丈夫 きみは子どもなんだ 子どもは親に甘えていい 子どもは家族にSOSを出していい 子どもは大人に理解を求めていいんだ」
「まず 子どもを受け止められるのは 私たち親だと思います 親や大人が 子どもの気持ちを理解することが 子どもの安心につながります」
「生きていくために大切なことはどこでも学べる 家や学校以外の居場所でも成長できる 自分にとって居心地のいい場所を選んでいい」
「誰にだって 合う場所 合わない場所はある 学校 家 学校以外の居場所など 学ぶ場所を選ぶ権利が 僕らにはある」
「学校以外の場の重要性は 法律にもあり 国が 家や学校以外の場で学ぶことを 認めています」
「でも 学校に行っていないと 将来のこと 勉強のこと 心配になると思う たしかに 高校 大学に行って将来が見えてくることもある だけど 学校に行かずに大人になって 生きている人は たくさんいるし 働いている人や 家庭をもっている人もたくさんいるんだ」
「だから 安心して ゆっくり休んでいいんだ だってそれは ぼくらの権利だから」

制作携わったスタッフ「夏休み明けは子どもの自殺が増えてしまう時期」「休んでも大丈夫」

制作に携わったのは、新宿シューレの「子どもの権利を考える講座」メンバーと、子どもの学び場や成長の場の多様化を進めたり、不登校・登校拒否をめぐる問題に向き合ったりするNPO法人2団体でつくる全国子ども交流2019の実行委員会。主体となって制作した講座メンバーの多くは、新宿シューレに通う子どもたちだ。

J-CASTニュースでは20日、新宿シューレのスタッフで、動画制作にも携わった石垣慧さんに話を聞いた。

動画の対象者は、不登校に悩む子どもや親が対象。19日のタイミングで動画を公開したことについて、「夏休み明けは子どもの自殺が増えてしまう時期。特に9月1日の自殺が多いことはニュースでもあった。子どもたち当事者の経験からも長期休み明けは、自殺まではいかなくても苦しい気持ちになってしまう。そのタイミングで発信できたら」と狙いを明かす。動画に込めた思いを「休んでも大丈夫というような気持ちになってくれればいい」と願う。

「不登校の子どもの権利宣言」がつくられて10年

今年は、「教育への権利」や「安心して休む権利」を盛り込んだ「不登校の子どもの権利宣言」が、東京のフリースクールに通う不登校を経験した子どもらによってつくられてから10年、そして、子どもの権利条約が国連で採択されて30年の節目。8月24、25両日に東京で行われる集まり「登校拒否・不登校を考える全国大会2019in東京」を控えている。動画公開のタイミングとして、19日は適切だった。

石垣さんは、自身が事務局を務めるNPO法人「フリースクール全国ネットワーク」のアカウントを使って、動画をツイッターに投稿した。

(J-CASTニュース編集部 田中美知生)