日中韓が「三国志」なら...魏・呉・蜀はそれぞれどこ? 各国首脳そろって言及

日中韓が「三国志」なら...魏・呉・蜀はそれぞれどこ? 各国首脳そろって言及

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安倍晋三首相が、中国で開かれた日中韓3か国の「ビジネスサミット」で、「三国志」を踏まえたあいさつを行った。

三国志で知られる魏、呉、蜀の「三国」を引き合いに出しつつ、日中韓の3カ国は、「相争う者どうし」ではなく、「共に協力し、(略)『新しい三国時代』を築きたい」と述べたのだ。ネットでは、安倍首相の思いは別にして、日中韓のどの国が、魏呉蜀のどの国に当たりそうなのか、と推測を披露する人も出ている。歴史としては呉も蜀も滅び、魏の皇帝に禅譲を迫って成立した晋(西晋)が3世紀後半に中国を統一した。

「魏、呉、蜀ではありませんので、相争うものではありません」

安倍首相は2019年12月24日、サミット会場の四川省・成都がかつて、「三国志」で有名な「蜀」の都だったことをうけ、

「(日中韓)3カ国の首脳は、(三国志に登場する)魏、呉、蜀ではありませんので、相争うものではありません。共に協力し、国際社会とともに発展する『新しい三国時代』を築きたい」

と述べた。同サミットは、日中韓の3か国首脳会談に合わせて設定された。

韓国の文在寅大統領もやはりビジネスサミットの講演で三国志に言及し、蜀の劉備・諸葛亮の精神を讃えたという(青瓦台公式サイトより)。サミット後に開かれた首脳会談の冒頭では、李克強首相が「我々は三国志の3カ国ではない。相通じるところがたくさんある」(朝日新聞ウェブ版)と応じていた。

三国志は、中国の歴史書としてだけでなく、のちにまとめられた「三国志演義」(明時代の小説)を通して、現代でも小説や漫画、ゲーム、映画として親しまれている。劉備、曹操、孫権らの英雄たちが繰り広げる波乱万丈の物語に魅了されるファンは、日本にも多い。魏は蜀を滅ぼしたのち、最後の皇帝が禅譲を迫られ西晋が成立。西晋が280年に呉を征服して三国鼎立の時代を終わらせた。

今回の安倍首相の発言が報じられると、ツイッターなどには、

「中国が魏、日本が呉、韓国は......公孫淵あたりだな」

といった見立てを公表する人も見受けられた。公孫淵は、三国時代の一時期、中国北東部で「燕王」を名乗って小国を支配したが、ほどなく滅ぼされた。また、政権に冷ややかな立場らしきユーザーからは、日本が蜀なら安倍首相は「阿斗(=劉備の息子で最後の皇帝になった劉禅)」だ、と難じる声も。

最終的には魏呉蜀のいずれでもなく、「晋が天下を取ったのよね」と指摘し、安倍首相のいう「新三国」の行く末への懸念とも皮肉ともとれる「つぶやき」をしている人もいた。