「表現の不自由展」大阪で=主催者「まず見て、感じて」―直前に脅迫文、警戒強化

「表現の不自由展」大阪で=主催者「まず見て、感じて」―直前に脅迫文、警戒強化

「表現の不自由展かんさい」の会場。左は「平和の少女像」=16日午前、大阪市中央区

 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で従軍慰安婦を象徴する少女像を展示し、抗議で一時中止された「表現の不自由展・その後」の作品など約30点を並べた企画展が16日、大阪市内で始まった。会場となった府立労働センター「エル・おおさか」には脅迫文が届いており、18日までの期間中、多数の警察官が警戒し、トラブルに備えて複数の弁護士が常駐する。

 会場周辺は物々しい雰囲気に包まれ、拡声器を使って展示に抗議する人もいた。開催初日のこの日も、会場にはペーパーナイフが貼り付けられた脅迫文が郵送されたという。岡山市から夫と鑑賞に訪れた女性(60)は「抗議を受けるのは、反戦や女性の権利といったメッセージが作品に込められているからではないか」と話した。

 抗議活動を受け、会場側は6月に会場使用許可を取り消したが、大阪地裁、大阪高裁とも取り消しを認めなかった。実行委員会のメンバーは「見てはいけない作品と線引きされることに芸術家も抵抗しているのではないか。まずは作品を見て、感じてほしい」と訴えた。 【時事通信社】