被爆者からは賛否=IOCバッハ会長広島訪問

被爆者からは賛否=IOCバッハ会長広島訪問

バッハ氏訪問に被爆者は賛否

被爆者からは賛否=IOCバッハ会長広島訪問

国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長との面談後、取材に応じる被爆者の梶矢文昭さん=16日午後、広島市中区

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が16日、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、被爆地広島を訪問したことについて、被爆者からは「平和への思いが伝わった」「現状での訪問は疑問だ」と賛否両方の声が上がった。

 バッハ会長と対面した被爆者の梶矢文昭さん(82)は、「広島と長崎を選んで来られたのが思いの表れではないか。オリンピックが平和のために貢献するものであるべきだという思いが伝わってきた」と感想を語った。

 被爆者で広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)の箕牧智之理事長代行(79)は、「コロナ下での訪問に疑問はある」としつつも、「世界へ平和を訴え掛けるメッセージだった」と評価。核廃絶に触れられなかったことには、「もうちょっと踏み込んでほしかった」と残念がった。

 別の県被団協の佐久間邦彦理事長(76)は「パンデミックにより多くの方が亡くなっている中でのオリンピックは平和の祭典なのか」と五輪開催に疑問を呈し、「メッセージでコロナについて一切触れられていなかったことは、大変残念だ」と述べた。 【時事通信社】