生活再建、道のり遠く=大量の土砂捜索阻む―土石流発生から2週間

生活再建、道のり遠く=大量の土砂捜索阻む―土石流発生から2週間

伊豆山地区の土石流災害現場で、手作業で捜索を続ける消防隊員ら=12日、静岡県熱海市(名古屋市消防局提供)

 静岡県熱海市伊豆山地区を襲った土石流災害は、17日で発生から2週間。急斜面の住宅地に流れ込んだ大量の土砂の搬出が進まず、行方不明者の捜索は難航。生活再建に向けた動きも進んでいない。

 県や市によると、被災住宅は131棟で、うち44棟が流された。避難所となった市内のホテルには、16日時点で約500人が身を寄せる。

 県は家を流された住民らに向け公営住宅など137戸を確保し、相談窓口を設けたが、入居日などは決まっていない。避難生活は長期化する見通しで、被災者らは20日に別の二つのホテルへ移る予定だ。

 家屋被害の詳しい調査は土砂などの影響で進んでおらず、ドローンを使った映像なども活用するが、公的支援を受けるための罹災(りさい)証明書の申請受け付け開始は今月下旬となる見通し。電気とガスは被災家屋を除いて全て復旧したが、伊豆山地区の75軒で断水が続く。

 この日の捜索で新たに1人が見つかり、死亡が確認された。犠牲者は13人になった。警察、自衛隊などは、アームの先で流木などをつかめる中型重機を現場に投入し、行方が分からない16人の捜索を続けている。 【時事通信社】