「進退より説明を」「当然」=障害者家族やいじめ対策団体―小山田氏辞任

辞任の小山田に説明求める声

 東京五輪開会式の音楽制作担当のミュージシャン、小山田圭吾氏の辞任を受け、障害者の家族団体やいじめ問題に取り組むNPO団体からは19日、「真摯(しんし)な説明を」「当然」との声が上がった。

 障害者の家族で構成する「全国手をつなぐ育成会連合会」の又村あおい常務理事は「起用段階でいじめの過去を申し出ていたかや、五輪憲章に照らしてもなお留任した理由が説明されていない」と指摘し、「進退と別次元の問題として、真摯な説明を求めたい」と強調した。連合会はこれまでに「五輪・パラリンピックを楽しめない気持ちになった障害者や家族、関係者が多数いる」との声明を発表していた。

 自身も学生時代にいじめを受けた経験があり、対策に取り組むNPO法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事で評論家の荻上チキ氏(39)は辞任について「当然」と話した。

 荻上氏は「組織委が多様性をうたうイベントの楽曲担当に選んだことと、小山田氏が受けたことは不適当だった」と指摘。いじめ行為と発言に対する責任は分けて考えるべきだとし、「表現者として社会発信したことへの非難に応答する責任が現在進行形であり、辞任後も説明が求められる」と語気を強めた。 【時事通信社】