サイバーセキュリティーを特集=21年版警察白書

サイバーセキュリティーを特集=21年版警察白書

警察庁などが入る中央合同庁舎第2号館(東京都千代田区)

 警察庁は20日、2021年版警察白書を公表した。「サイバー空間の安全の確保」と題する特集を組み、被害が深刻化するサイバー攻撃や犯罪に対する警察の取り組みを紹介した。

 白書によると、同庁が昨年検知した不審なアクセスは、一つのIPアドレス(インターネット上の住所)当たり1日平均約6500件で、16年の4倍近くに増加した。実際、国内外で政府機関や民間企業を標的とした攻撃が相次いでいる。

 白書は、16〜17年に起きた宇宙航空研究開発機構(JAXA)などへのサイバー攻撃をめぐり、警視庁が今年4月に中国共産党員の男を書類送検した事件についても言及。「被疑者の供述など証拠を積み上げた結果、攻撃には中国人民解放軍が関与している可能性が高い」と明記した。

 「東日本大震災から10年を迎えて」とする特集も掲載した。大規模災害発生時に、全国から被災地に部隊を派遣する体制を整備しているほか、情報収集のため警察ヘリの運用を強化しているとした。 【時事通信社】