30日から準備宿泊開始=帰還困難区域で最も早く―福島・葛尾村

30日から準備宿泊開始=帰還困難区域で最も早く―福島・葛尾村

帰還困難区域での準備宿泊に関する住民説明会であいさつする福島県葛尾村の篠木弘村長=21日午前、同村

 福島県葛尾村は21日、東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域のうち、来年春ごろの避難指示解除を目指す「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)で、古里への帰還に向けた準備宿泊を30日から開始すると決めた。

 帰還困難区域のうち、住民の帰還を目指して葛尾村など県内6町村が復興拠点を設定。その中で最も早く準備宿泊が行われる。

 21日開催した説明会には18人の住民らが参加。意見を聴取した上で、村と国が協議し日程を決定した。準備宿泊の対象となるのは、村内の復興拠点の約95ヘクタール。震災前、復興拠点内には30世帯、83人が暮らしていた。

 拠点内の除染作業やインフラの整備が予定通り行われたことから実現した。村は、大半の村民が家屋を解体しているため、宿泊交流施設を新たに整備し、利用希望者を募る。

 説明会では、住民らから除染に対する不安の声が上がった。篠木弘村長は説明会後、取材に対し、「安全、安心が二つの大きな要素になる。理解をいただきながら、解除に向けて取り組んでいきたい」と述べた。 【時事通信社】