起訴状不送達で公訴棄却=福岡県警がミス

起訴状不送達で公訴棄却=福岡県警がミス

福岡県警察本部

 福岡県警早良署は22日、福岡地裁で審理されていた窃盗事件について、警察のミスにより勾留中の被告に起訴状の謄本が送達されていなかったことが判明したと発表した。被告は11日に釈放され、地裁が12日に公訴棄却を決定した。起訴状の送達ミスによる釈放、公訴棄却は極めて異例。

 同署によると、勾留されていたのは窃盗などの疑いで7月に逮捕された30代の男性。刑事訴訟法は、起訴された日から2カ月以内に被告に起訴状の謄本が送達されなければ、さかのぼって起訴の効力は失われると規定している。男性は起訴前の勾留期間などを除く121日間、不当に勾留されていた。

 地裁から郵送された謄本を受け取った同署総務課員が、本来の留置管理課員ではなく、刑事課員に謄本を引き継いでしまったことが原因という。謄本は署内で保管されたままになっていた。

 男性が福岡拘置所に移送された際、拘置所の職員が不送達に気付き判明した。福岡地検は22日付で、男性を常習累犯窃盗罪などで改めて起訴した。

 堀房之・県警早良署長の話 関係者、県民の皆さまにおわび申し上げる。県警本部と連携の上、再発防止に取り組む。 【時事通信社】