新品種イチゴ「べにたま」を試験販売=埼玉県〔地域〕

 埼玉県は、農業技術研究センターで開発したイチゴの新品種「べにたま」の試験販売を始めた。

 県独自の品種としては、香りと酸味が特長の「かおりん」、強い甘さがある「あまりん」に続く3番目。県生産振興課は「香りと甘さのバランスがよく、果肉がしっかりしている」とし、県内外のスーパーで販売していく方針だ。

 べにたまは、県内に増えている観光農園から独自の新品種を要望する声が多かったのを受け、開発。かおりんと、三重県の品種「かおり野」を掛け合わせたもので、名前は公募で選ばれた。

 値段は1パック(約300グラム)1350円。同課は「実が傷みにくく、輸送に向いている。県の代表品種に育てたい」と期待し、2023年12月からの本格出荷を目指している。

 埼玉県は1960年代の一時期、イチゴの生産量日本一だった時代もあったが、食生活の変化や栽培に手間がかかることなどから、生産者が減った。かおりんとあまりんは高級品種として、それぞれ1箱(15粒入り)約4000円で観光農園や農産物直売所などで販売されてきた。 【時事通信社】