「必ず戻る」思い届かず=情報提供求め続け―母とも子さん・山梨女児不明

「必ず戻る」思い届かず=情報提供求め続け―母とも子さん・山梨女児不明

小倉美咲さんが行方不明となったキャンプ場で、情報提供を求めるチラシを配る母とも子さん(右)=2020年9月21日、山梨県道志村

 「美咲は必ず戻ってくる」。信じ続けた母の思いは届かなかった。山梨県道志村の山中で見つかった人の肩甲骨が14日、行方不明の小学生小倉美咲さん=当時(7)=のものと判明した。再会を願って何度も現場を訪れ、情報提供を求め続けた母とも子さん(39)に告げられたのは厳しい現実だった。

 自分のことを「みー」と呼んでいた美咲さんは、活発な性格で動物が大好きだった。とも子さんが情報提供を求めるホームページ(HP)によると「アリさんにも命があるからと踏まないでよけて歩く優しい子」だったという。

 「一緒に行ってあげていれば。悔やんでも悔やみきれない」。美咲さんが行方不明となった2019年9月21日以降、とも子さんは何度も自身を責める言葉を口にした。警察などの大規模捜索終了後も毎週のように千葉県の自宅からキャンプ場に足を運んでは、娘を捜し続けた。

 情報提供を求めて製作したチラシは70万枚超。美咲さんが大切にしていた犬のぬいぐるみを胸に、「似た子を見掛けたら」と配り歩いた。インターネットで心ない中傷を受けても、SNSによる発信はやめなかった。目撃情報があれば自ら現地に赴いて確認した。

 今月12日、県警は山中で見つかった頭骨の一部について、とも子さんと血縁関係があると考えて矛盾がないとの鑑定結果を発表。とも子さんは自身のHPに「5月13日は美咲の10歳の誕生日であり、母親としては1年で一番一緒に過ごしてあげたい日です。言葉にならない思いです」などと記した。

 一方で、「美咲本人と断定されたわけではない。無事に戻ってくると信じている気持ちに変わりはありません」とつづっていた。 【時事通信社】