地下鉄硫酸事件、起訴内容認める=元後輩襲撃の大学生―東京地裁

 東京都港区の東京メトロ白金高輪駅で、琉球大時代の後輩男性に硫酸を掛けたとして、傷害罪などに問われた静岡市の大学生、花森弘卓被告(26)の初公判が20日、東京地裁(野村賢裁判長)であり、花森被告は「間違いないです」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、花森被告が琉球大サークルで年上ながら仲間内で「いじられキャラだった」などと指摘。3年生で退学し地元の静岡に戻った後、自宅近くで見掛けた人物を放火しに来た元後輩だと思い込むようになり、インターネットで硫酸を購入し、居場所を探し出して事件に及んだと説明した。

 弁護側は精神鑑定から事件当時、自閉症スペクトラム障害や、からかいによる心的外傷後ストレス障害(PTSD)だったと強調。母親が他界して実家で1人暮らしをするうち、「元後輩が自分を探し出して殺そうとするかもしれないと思うようになった」とし、情状酌量を訴えた。

 起訴状によると、花森被告は2021年8月、駅構内で、サークルの後輩だった男性の顔などに硫酸を掛け、ケロイドなどの後遺症を伴う約3カ月のけがをさせるなどしたとされる。 【時事通信社】