元勤務医に無罪=組長の「虚偽」診断書−京都地裁

虚偽診断書で元勤務医に無罪

 暴力団組長の刑務所収監を免れさせるため虚偽の診断書を作成して検察庁に提出したとして、虚偽診断書作成・同行使の罪に問われた康生会・武田病院(京都市)の元勤務医全栄和被告(63)の判決が19日、京都地裁であった。斎藤正人裁判長は「記載内容が真実に反するというには合理的疑いが残る」と述べ、無罪(求刑禁錮1年6月)を言い渡した。

 全被告は懲役8年の実刑が確定した指定暴力団山口組系淡海一家総長の高山義友希受刑者(62)が収監されないよう、「不整脈はかなり重篤」などとする虚偽の診断書を作成し、2016年2月に大阪高検に提出したとして起訴された。

 斎藤裁判長は「過去の検査結果などを参考に、現在も(不整脈が)起きていると考え記載した余地もある」と指摘。診断書について「医学的、客観的にみて真実に反するというには合理的疑いが残る」と判断した。 【時事通信社】