女優の京マチ子さん死去、95歳=「羅生門」「雨月物語」など名作に多数出演

女優の京マチ子さん死去、95歳=「羅生門」「雨月物語」など名作に多数出演

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 映画「羅生門」「雨月物語」など数々の名作に出演した女優の京マチ子(きょう・まちこ=本名矢野元子=やの・もとこ)さんが12日午後0時18分、心不全のため東京都内の病院で死去した。95歳だった。大阪市出身。葬儀は密葬で済ませた。

 大阪松竹歌劇団を経て1949年、大映に入社。翌年、黒沢明監督の「羅生門」でヒロイン真砂役を演じた。同作は51年、日本映画で初めてベネチア国際映画祭の最高賞、金獅子賞を受賞した。

 その後も国際映画賞を受賞した溝口健二監督の「雨月物語」、衣笠貞之助監督の「地獄門」に出演。「グランプリ女優」と呼ばれ、海外でもその名を知られた。日本人離れした官能的な肉体派で、古典美と戦後社会の明るく開放的な空気を体現したなどと評された。

 米映画「八月十五夜の茶屋」ではマーロン・ブランドと共演。市川崑監督の「鍵」、小津安二郎監督の「浮草」にも出演した。

 大映倒産後はテレビドラマに進出し、お母さん役の他、時代劇「必殺」シリーズの「仕舞人」に主演するなど、多彩な役でお茶の間に親しまれた。

 演劇では石井ふく子さん演出の作品に多く出演し、2006年の「女たちの忠臣蔵」が最後の舞台となった。 【時事通信社】