97カ所にボランティア拠点=東日本大震災に次ぐ規模―台風19号

97カ所にボランティア拠点=東日本大震災に次ぐ規模―台風19号

堆積して固まった土砂をかき出す住民=12日午前、宮城県丸森町

 台風19号の被災地で設置されたボランティアセンター(VC)は97カ所に上り、延べ13万人以上が参加したことが12日、全国社会福祉協議会(全社協)への取材で分かった。VCの設置箇所は2011年の東日本大震災に次ぐ規模で、全社協の担当者は「被害がいかに広範囲かが分かる」と話している。

 東日本各地に爪痕を残した台風19号は、12日で上陸から1カ月を迎えた。多くのボランティアが被災地入りする一方、人手が足りない地域もあり、偏在が課題となっている。

 VCは被災地の要望の把握やボランティアの受け付け、派遣先との調整を担う。地域の社会福祉協議会が設置するケースが多い。

 全社協によると、東日本大震災で設置されたVCは24都府県の196カ所。台風19号では14都県97カ所に上り、10日までに延べ約13万3500人がボランティア活動に参加した。VC設置箇所は、昨年の西日本豪雨の12府県60カ所を上回った。

 一方、ボランティア希望者からは「どこに行けばいいのか」「交通アクセスが分からない」との問い合わせも相次いだ。偏在解消に向け、要望が多い被災地にボランティアを運ぶバスを運行するなどの取り組みが進められている。

 国土交通省によると、宮城、福島など7県の71河川、140カ所で堤防が決壊した。土砂災害は8日時点で884件が確認され、記録が残る04年以降、台風による件数としては最多だった。 【時事通信社】