「クワオアー」に大気ない=太陽系外縁の天体―京大・東大

「クワオアー」に大気ない=太陽系外縁の天体―京大・東大

太陽系外縁の天体「クワオアー」の想像図(画像下側。上の明るい星は太陽)。大気がほとんどないことが分かった(有松亘京都大研究員、AONEKOYA提供)

 太陽系の外縁で2002年に発見された天体「クワオアー(クワオワー)」(直径推定約1100キロ)には大気がほとんどないことが分かったと、京都大や東京大などの研究チームが29日までに発表した。太陽系外縁では、準惑星の冥王星(直径約2400キロ)に窒素などの大気があることが米探査機による観測で明らかになっている。

 研究チームは東大木曽観測所(長野県木曽町)の口径105センチの望遠鏡と超広視野動画カメラ「トモエゴゼン」を使い、6月28日夜、遠い恒星の手前をクワオアーが横切り、恒星の光が一時的に見えなくなる様子を観測した。大気があれば恒星の光が屈折するため、横切る前後に明るさがゆっくり変化するはずだが、瞬時に変化していた。

 遠くの恒星はもともと暗い星だが、トモエゴゼンの感度が高いため、明るさの変化を精密に観測できた。今後も同様の方法で、他の太陽系外縁天体の大気を調べられる可能性があるという。 【時事通信社】