アフガンで銃撃、中村哲医師死亡=「ペシャワール会」現地代表、支援活動中

アフガンで銃撃、中村哲医師死亡=「ペシャワール会」現地代表、支援活動中

整備を支援した用水路の送水を祝う祝賀会に出席した中村哲医師(中央左)=2017年1月19日、アフガニスタン東部(ペシャワール会提供)

 アフガニスタンで人道支援活動を続けるNGO「ペシャワール会」(福岡市)の現地代表、中村哲医師(73)が4日、東部ナンガルハル州を車で移動中に銃撃を受け、死亡した。州当局者によると、一緒にいた同会スタッフの運転手や護衛のアフガン人ら5人も銃撃を受け死亡した。

 同会事務局などによると、現地時間の4日午前7時ごろ、中村医師らは拠点にしている東部の都市ジャララバードを車で出発。約25キロ離れたかんがい用水路の工事現場へ向かう途中で銃撃された。

 中村医師は右胸付近を1発撃たれ、ジャララバードの病院に搬送された。搬送当初は意識があり、首都カブール近郊の病院にヘリで移送される予定だった。AFP通信によると、搬送中にジャララバードの空港で死亡したという。

 大使館で仮の葬儀が営まれたといい、同会メンバーらが現地入りする方向で調整している。

 現地での移動は宿舎と作業現場に限るなど対策を講じていたという。同会関係者は、これまで強盗は時折発生していたが、中村医師から身に危険が及ぶような報告はなかったとしている。

 ペシャワール会の活動をめぐっては2008年、農業支援に取り組んでいたスタッフの伊藤和也さん=当時(31)=がアフガン人運転手と共に武装集団に拉致され、遺体で見つかる事件が起きた。

 同会は事件後に日本人スタッフを引き揚げたが、中村医師は残って活動を継続。先月に一時帰国し、29日に現地へ戻ったばかりだった。 【時事通信社】