直腸粘膜からがんリスク把握=潰瘍性大腸炎対象に診断法開発―三重大

 三重大と製薬会社EAファーマ(東京都中央区)は14日、潰瘍性大腸炎患者の直腸の粘膜を調べることで、大腸がんのリスクを把握できる診断法を世界で初めて開発したと発表した。本格的な実用化を見据え、全国10の病院で臨床研究を進めているという。

 潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜が炎症を起こしている状態で、原因や治療法が分かっておらず、国の難病に指定されている。直腸から炎症が広がり、長期化すると大腸がんになる可能性が高いことで知られ、8年以上長期に及ぶ患者は大腸内視鏡検査を毎年受けるのが一般的だが、検査時間が長いなどの課題があった。

 新たな診断法では、直腸の粘膜を1ミリ程度採取し、異常のある遺伝子を分析することで大腸がん患者や、大腸がんにかかる可能性が高い人を抽出することができる。三重大大学院医学系研究科の問山裕二准教授(消化管・小児外科学)は「大腸内視鏡は大変な検査なので、少しでも省き、がんを見つけることが大事」としている。 【時事通信社】