中国旅費、架空領収書か=秋元議員後援会の収支報告―IR汚職・東京地検

 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で、衆院議員秋元司容疑者(48)側が架空の領収書を使い、中国企業の深センにある本社やマカオを訪問した際の旅費を支出したように偽装した疑いがあることが15日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、同容疑者側と企業側が架空領収書の発行について合意していたとみて捜査しているもようだ。

 関係者によると、秋元容疑者側は、同容疑者の後援会の2017年分の政治資金収支報告書に中国訪問費を記載。同12月に「旅費」として128万円ずつ、計256万円を香港の会社に支出したように書き込んでいたが、同社は中国企業「500ドットコム」の顧問だった紺野昌彦容疑者(48)=贈賄容疑で再逮捕=が管理しており、同容疑者が秋元容疑者側との合意に基づき、架空の領収書2枚を発行した疑いがあるという。

 秋元容疑者の弁護人によると、同容疑者は中国訪問の旅費について、「秘書に支払うよう指示していた」などと供述している。特捜部は別の収賄罪で在宅起訴した豊嶋晃弘・元政策秘書(41)からも詳しく事情を聴き、同容疑者の供述内容の真偽を調べているもようだ。

 特捜部は、中国への旅費約150万円と、同容疑者が管理する口座に送金された200万円の計約350万円相当の賄賂を受け取った収賄容疑で秋元容疑者を再逮捕。現金300万円と家族旅行費約70万円相当の賄賂を受領した収賄罪で起訴している。 【時事通信社】