五輪の表彰状制作大詰め=美濃和紙で手作り―岐阜

五輪の表彰状制作大詰め=美濃和紙で手作り―岐阜

五輪の表彰状制作が大詰め

五輪の表彰状制作大詰め=美濃和紙で手作り―岐阜

東京五輪の表彰状に使われる美濃和紙をすく美濃手すき和紙協同組合の鈴木竹久理事長=16日、岐阜県美濃市

 東京オリンピック・パラリンピックで1〜8位の選手に贈られる表彰状に採用された「美濃和紙」の制作が大詰めを迎えている。岐阜県美濃市の美濃手すき和紙協同組合の職人とその家族ら36人が、A3判約1万7600枚分を手作りで仕上げた。

 美濃和紙は1300年の歴史があり、その中でも本美濃紙は2014年に「日本の手すき和紙技術」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。五輪の表彰状はその手すき技術で2枚の和紙をすきあわせたもので、透かしもある。

 表彰状への美濃和紙の採用が決まってから約8カ月半。1回で4枚分の大きさの紙をすき、天気に左右されない鉄板干しにするなど工夫を凝らし、急ピッチで作業を進めてきた。同組合の鈴木竹久理事長(70)は「職人さんたちが一生懸命作ってきた美濃手すき和紙。日本の文化として、選手の皆さんに肌で感じてもらいたい」と語る。

 仕上げの現場を訪れた同市の武藤鉄弘市長は「提案を決めたところから3年越しの偉業が実ってよかった。五輪が予定通りに開催され、アスリートの手に渡ることを楽しみにしている」と訴えた。 【時事通信社】