カウントダウン時計、消える=延期決定から一夜―東京五輪

カウントダウン時計、消える=延期決定から一夜―東京五輪

カウントダウンを一時中止し、現在時刻を表示する東京五輪のカウントダウン時計=25日午前、JR東京駅前

 東京五輪の2021年への延期決定から一夜明けた25日、開会式までの残り日数を刻んでいたカウントダウン時計は役目を変え、通常の時計として日時や時間を表示した。東京駅前の大型時計前では通勤途中の人が次々と足を止め、驚いた様子でスマートフォンで撮影する姿が見られた。

 川崎市多摩区の大学2年の女性(20)は「日時とは気付かなかった。消えないんですね」と苦笑。五輪延期には「残念だけどしょうがない。来年は就職活動が始まるので、早く収束して経済が上向いてほしい」と話した。

 埼玉県朝霞市の会社経営笠松一久さん(65)は時計を見詰めながら、「企業を相手に商売しているので、五輪延期で影響が出るだろう」と表情を曇らせ、「遅い決断だった。もっと前から予定通りの開催は無理だと分かっていたはずだ」と政府の対応を批判した。

 東京都墨田区にそびえ立つ東京スカイツリー。地上からの高さ約350メートルにある展望デッキの窓上には毎晩、レーザーで開幕までの残り日数が表示される。運営会社の担当者は「延期が決まったばかりで、今後どうするかは組織委に確認中だ」と話した。

 「有明スポーツセンター」(東京都江東区)に置かれた手動のカウントダウンボードは、24日を最後に更新が止まったまま。管理する区健康スポーツ公社の担当者は「区からの依頼で掲示していた。今後はどうなるか分からない」と困惑した。

 電光掲示板の電源を落とす自治体も。神奈川県の担当者は「当分はこのまま。日程が決まれば再び、残り日数を点灯したい」と話した。福島県オリンピック・パラリンピック推進室も「開催日が改めて決まったら、またカウントダウンをするかもしれない」としている。 【時事通信社】