東京五輪、延期「必要」=来夏開催にリスクも―医療専門家

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた東京五輪・パラリンピックの延期について、感染症や医療の専門家は「必要なことだ」と評価する。一方、遅くとも2021年夏までとした開催時期については疑問の声も上がった。

 政府専門家会議のメンバーでもある舘田一博・東邦大教授(感染症学)は「今夏までに世界中で流行が収まる可能性はなく、延期は必要だった」と評価した。今後は患者が増えたり減ったりを繰り返しつつ、多くの人が感染して集団免疫が成立し、感染拡大が収まるとみる。

 集団免疫の成立には数年かかり、世界での来年夏までの収束は難しいとみられるが、「来夏は今より感染が落ち着いているだろうし、治療薬やワクチンの開発が進展している可能性もある」と分析する。

 一方、和田耕治・国際医療福祉大教授(公衆衛生学)は「感染者を五輪の場に入れない、広げない、外に出さない」ことと、選手の感染対策が必須だと指摘。こうした対応が来年夏までに可能なのかを疑問視する。

 舘田氏も、五輪開催に際しては「観客席の間隔を空けたり大声での声援を避けるよう求めたりする感染防止策が、当然のように行える状態になっている必要がある」と注意を求めた。 【時事通信社】