世界CO2排出量、17%減=4月上旬、新型コロナで―国際チーム推定

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策による工業生産や商業の縮小、交通量の激減などにより、世界の1日当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は4月7日に前年平均比17%減少したと推定されることが分かった。英イースト・アングリア大や米スタンフォード大などの国際研究チームが19日付の英科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジ電子版に発表した。

 この推定は各国・地域が導入する感染拡大防止策の厳しさを3段階に分け、発電や工業生産、交通など6分野についてCO2排出量への影響を計算する方法で行った。その結果、今年の元日から4月末まででは、4月7日に最も減少していた。ただ、この17%減少した排出量でも2006年当時の水準に相当する。

 外出や移動、経済活動の規制は緩和に向かっており、6月半ばまでに新型コロナ流行前の状態に戻った場合、今年の年間排出量は前年比4.2%減にとどまる見込み。国境封鎖と海外旅行制限を一部残し、5000人超の大集会を禁止するなど、緩い規制を年末まで続けた場合は7.5%減になるという。

 研究チームは、こうした減少率は産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑える「パリ協定」の目標達成に必要な水準だと指摘。新型コロナの流行収束後も、太陽光や風力などの再生可能エネルギー、電気自動車の導入に努める必要があると訴えている。 【時事通信社】