子どもへの思い、変わらない=連続児童殺傷から23年、父が文書―神戸

神戸児童殺傷23年 父が手記

 神戸市須磨区で1997年、小学6年だった土師淳君=当時(11)=が命を奪われてから24日で23年となった。父親の守さん(64)は「私たちの子どもへの思いは変わることはありません」などとする手記を、弁護士を通じて公表した。

 加害男性(37)が医療少年院を仮退院した2004年以降、命日の前に毎年届いていた手紙は18年から途絶えた。守さんは手記で、23年たった今も、なぜ淳君の命が奪われなければならなかったのか問い続けていると明かし、「彼にはこの問いに答える義務があり、そのためには自らが犯した犯罪に真摯(しんし)に向き合う必要がある」と指摘した。

 守さんは、18年に解散した「全国犯罪被害者の会(あすの会)」の元会員有志で設立した「つなぐ会」で活動を続けている。この1年間も悲惨な事件や事故が起こっているとし、「被害者への支援が十分に行き届いているか心配。力になれることがあれば協力したい」とつづった。

 事件は97年2〜5月に発生。神戸市須磨区で小学生5人が相次いで襲われ、小学4年だった山下彩花さん=当時(10)=と、小学6年だった淳君が殺害された。当時14歳だった加害男性は、医療少年院に収容され、05年に本退院した。 【時事通信社】