青葉容疑者、非正規の職転々=家族と疎遠、「社会に嫌気」―京アニ事件

 殺人容疑などで逮捕された青葉真司容疑者(42)は、複雑な家庭環境の中で育ち、社会に出てからは非正規の仕事を転々とした。

 「かなり貧しい家庭。気の毒と言うとおかしいけど、複雑な環境だったようだ」(捜査関係者)。青葉容疑者は両親と兄、妹の5人家族で育ったが、9歳で両親が離婚。その後は父親と同居した。幼少期は引っ越しを繰り返したという。

 さいたま市内の公立小中学校を卒業後は、県立高校の定時制に通いつつ、1995年から3年間、埼玉県文書課に非常勤嘱託として勤務した。当時の同僚は「年齢の近い嘱託職員と仲良くしていた」と振り返る。捜査関係者によると、「少なくとも高校時代まで目立っておかしい話はない。普通の生徒だった」という。

 21歳の時、病気で父親を亡くした。20代はコンビニ店員など非正規の仕事を転々とし、家族とは疎遠に。捜査関係者は「交わりたくなかったのではないか」と推察する。

 近隣住民とトラブルを起こすようになったのは、2008年末ごろに茨城県常総市の集合住宅に入居してから。12年にはコンビニ強盗事件を起こし、服役。「仕事で理不尽な扱いを受け、社会で暮らしていくことに嫌気が差した」と動機を語ったとされる。

 服役中の37歳の時、精神障害と診断され、障害者手帳の交付も受けた。薬も処方され、出所後は就業支援を受けながら作業所などに通い、生計を立てていた。捜査関係者は「何がきっかけで道を外れ、こんな事件を起こしたのか。本人に聞かないと分からない」と話している。 【時事通信社】