原告ら「英断に感謝」=援護行政、見直しを―黒い雨訴訟

原告ら「英断に感謝」=援護行政、見直しを―黒い雨訴訟

黒い雨訴訟原告"英断に感謝"

原告ら「英断に感謝」=援護行政、見直しを―黒い雨訴訟

「黒い雨」訴訟の報告集会後、万歳して喜ぶ原告ら=29日午後、広島市中区

 広島地裁前では判決直後の午後2時すぎ、「全面勝訴」の垂れ幕が掲げられた。集まった支援者らからは歓声が上がり、拍手が鳴り響いた。「おめでとう」と声を掛け合い、万歳をする人の姿も見られた。

 原告で、「原爆『黒い雨』訴訟を支援する会」の事務局長も務める高東征二さん(79)は、「うれしい。亡くなった人のことを考えると、当たり前のことだが」と笑顔で語り、「手帳も手当も、該当する人には早く出してほしい」と求めた。

 広島市内で開かれた報告集会では、原告団長の高野正明さん(82)が「裁判官に対して、英断に心から感謝したい」と述べた上で、「控訴を断念させる行動をあすから開始したい」として、国などに決断を求めた。

 原告弁護団事務局長の竹森雅泰弁護士は「被爆75年を迎え、高齢化が進む原告らの苦難に満ちた人生と、援護区域の拡大を切望しつつ、亡くなった『黒い雨』被爆者に思いをはせるべきだ」とする声明を発表。被爆者援護行政の在り方を見直していくよう求めた。

 集会終了後、原告らは万歳三唱し、全面勝訴を祝った。 【時事通信社】