白色矮星に巨大惑星か=80光年先、確認なら初―国際チーム

白色矮星に巨大惑星か=80光年先、確認なら初―国際チーム

白色矮星の周りに巨大惑星か

白色矮星に巨大惑星か=80光年先、確認なら初―国際チーム

約80光年先の白色矮星(わいせい)の周りを回る巨大惑星(画像右)の想像図(NASA提供)

 りゅう座の方向に約80光年離れた白色矮星(わいせい)の周りに巨大惑星が存在する可能性が高いと、米ウィスコンシン大や東京大などの国際研究チームが17日、英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 白色矮星は太陽に似た恒星が老化して赤色巨星に膨張した後、外層のガスを放出して中心部だけ残った天体。この過程で周囲の惑星は破壊されると考えられてきた。完全な形の巨大惑星が残存すると確認されれば、初めての例になるという。

 研究チームは昨年夏、米航空宇宙局(NASA)の衛星「TESS(テス)」による観測で、この白色矮星「WD1856」の周りを回る天体を発見。地上の望遠鏡でも観測した結果、大きさは木星とほぼ同じで、質量は13.8倍以下と推定され、巨大惑星の可能性が高いと結論付けられた。

 巨大惑星が白色矮星の周りを回る公転周期は34時間と短く、距離が非常に近い。もともと遠い場所で形成され、近い場所に移って来たと考えられる。

 東大の成田憲保教授によると、白色矮星のエネルギーが小さいため、岩石質の惑星が巨大惑星と同様に近くにあれば、液体の水があって生命が存在する環境になる可能性がある。NASAが来年打ち上げる予定のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使えば、大気中に生命の存在を示す成分があるか調べられるという。 【時事通信社】