サルに子宮移植、出産成功=人の臨床研究も計画―慶応大

 サルから子宮を摘出して別のサルに移植し、出産させることに成功したと、慶応大などの研究チームが発表した。サルが移植された子宮で出産したのは世界で初めて。慶応大は人での臨床研究も目指しており、一定の安全性が確認されたと評価している。

 チームはカニクイザルを用いた研究を実施。母と娘の間の移植を想定し、子宮を提供するサルと免疫の型が半分一致するサルを選んで、2017年2月に移植した。

 拒絶反応を防ぐため免疫抑制剤を投与した上で、卵管に受精卵を注入して妊娠させた。2度の流産を経て、今年5月に出産に成功した。流産の原因は分かっていないという。

 慶応大は生まれつき子宮のない女性らを対象に、母親などから提供を受けた子宮を移植し、出産を目指す臨床研究を計画している。日本医学会が是非を議論しており、了承されれば学内の審査を経て移植を実施する方針だ。 【時事通信社】