連休初日「楽しみが勝った」=受け入れ側、GоTо見直しに危機感

連休初日「楽しみが勝った」=受け入れ側、GоTо見直しに危機感

GoTo見直し 受入れ側戸惑い

連休初日「楽しみが勝った」=受け入れ側、GоTо見直しに危機感

観光客でにぎわう浅草の仲見世商店街=21日午後、東京都台東区

 新型コロナウイルスの新規感染者数が急増し、「我慢の3連休」(日本医師会)初日となった21日。政府が「Gо Tо トラベル」の運用見直しを表明する中、各地の観光地にはためらいつつも旅行を楽しもうとする多くの人出があった。一方、受け入れる側は、見直しによりキャンペーン対象から外れることに危機感を募らせた。

 観光客でにぎわう東京・浅草の雷門で友人と待ち合わせをしていた名古屋市の会社員男性(25)は、「旅行に来ていいのかためらったが、楽しみが勝ってしまった」と苦笑した。キャンペーンの見直しについて、近くの喫茶店主の男性(56)は「感染者も増えていたからしょうがない。人出が少しずつ戻り始めたところなので残念だ」。衣装店を営む大森章二さん(62)は「不安はあるが、いったん止めるなら国内旅行だけでもできる状態にまで封じ込めないとだめだ」と訴えた。

 紅葉が見頃を迎えている京都・嵐山周辺。福井県から日帰りツアーに参加していた林勘さん(72)は「感染者が増えたことは心配だが、今までどこにも出られなかったので参加した。こんなに人がいるとは」と驚いた様子。京都市のホテル「京都高瀬川別邸」では連休中、全46室が満室だという。滝本住雄社長(66)は「宿泊客全員がGo Toを利用しており、キャンペーンの恩恵はかなり受けている」と話した。

 一方、北海道から不要不急の外出自粛を要請されている札幌市。繁華街ススキノ周辺のホテルの一つでは、感染が広がり始めた10月下旬以降、この連休に予約していた客の約3割からキャンセルの連絡があった。担当者は「Go Toで客足が回復していたのに残念」と肩を落とす。

 「地元客はほとんど来ない」と漏らすのは、ススキノのラーメン店の男性店員(39)。「北海道がGo To対象外となれば、(道外の客が来ず)さらに追い打ちがかかる」と厳しい表情だった。

 秋田市から観光で訪れた女性(44)は「ニュースで札幌の状況を見た。感染が怖い」と話した。持参した除菌シートなどで予防を徹底するという。 【時事通信社】