「遅い」「意味あるのか」=緊急宣言に疑問の声―関西3府県

「遅い」「意味あるのか」=緊急宣言に疑問の声―関西3府県

JR大阪駅前を歩くマスク姿の人たち=12日午後、大阪市

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、緊急事態宣言の対象に加わることになった大阪、京都、兵庫の3府県。菅義偉首相が方針を表明した12日、会社員や学生からは「遅かった」と効果を疑問視する声が相次いだ。

 JR大阪駅周辺では、スーツ姿の会社員に交じって、カップルが買い物を楽しむ、いつもと変わらない光景が見られた。

 滋賀県草津市から通勤している男性(69)は「宣言が出ることで一定の効果は期待できるが、遅かったと思う」と指摘。昨年夏から時差出勤を続けているといい、「片道1時間半。朝早くて大変だけど密を避けるためには仕方ない。これからは在宅勤務が増えると思う」と話した。

 不動産関連の男性会社員(65)は「時短要請に従わない飲食店も多いはず」と懸念を示し、感染拡大を防ぐには「ロックダウン(都市封鎖)しないと効果がない」と語気を強めた。

 デパートなどが立ち並ぶ神戸市の中心街。兵庫県西宮市から買い物に訪れた大学4年の男子学生(23)は、既に宣言が発令されている首都圏での人出の多さなどを引き合いに「前回ほど意味がないんじゃないか」と分析。大学では昨年からオンライン授業が続き、「このまま大学に行かずに卒業することになりそう」と表情を曇らせた。

 同県明石市のホテルで働くアルバイトの男性(75)は、宣言発令に理解を示した上で、「お客さんは減るだろうが、大阪よりは影響が少ないと思う」と話した。

 京都市内では学生らが不安の声を漏らした。同志社大1年の女子学生(19)は「入学してからほとんど学校に行けていない。オンライン授業はもうこりごり」と肩を落とす。宣言が発令されればバイト先の仕事も失い、「収入が無くなるのは困る」と落胆した。

 別の私立大4年の女子学生(22)は、今も続けているという就職活動への影響に不安を募らせる。「これまでも会社説明会や面接はほとんどオンライン。不便に感じる時もあるが、状況に応じて頑張るしかない」と話した。 【時事通信社】