阿蘇山の36年ぶり爆発的噴火、南海トラフが大陸側を押してきている影響とも

記事まとめ

  • 10月8日午前1時46分頃、熊本県の阿蘇山・中岳第一火口で36年ぶりに爆発的噴火が発生
  • 地震学者の島村英紀氏は「南海トラフが(大陸側を)押してきているとも考えられる」話す
  • 東日本大震災以降、日本中の断層が変形し、バランスが崩れていると言われているという

阿蘇山の36年ぶり爆発的噴火と南海トラフ巨大地震の不気味な関係

 10月8日午前1時46分頃、熊本県の阿蘇山・中岳第一火口で爆発的噴火が発生。この火口での爆発的噴火は36年ぶりで、1キロを超える範囲に噴石が飛散し、噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げられた。
 「気象庁は熊本県のほか、大分県、兵庫県など10県120以上の市町村にも火山灰が降るとの予報を出し、今後も同じような噴火が起こる可能性があるとしている。阿蘇山は5月2日以降、噴火は観測されず、火山性微動も9月からは減少していたといいます」(サイエンスライター)

 九州地方では4月に熊本地震が発生し、7月には鹿児島県の桜島・昭和火口で、こちらも爆発的噴火が発生している。いったい何が起きているのか。
 地震学者で、武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏はこう指摘する。
 「中央構造線が活発化している影響とも考えられ、また、南海トラフが(大陸側を)押してきているとも考えられる。20世紀には北海道の駒ヶ岳、桜島の二つが大噴火しましたが、以来、大きな噴火はなかっただけに心配です。大噴火とは、東京ドームの250杯分、3億立方メートル以上の火山灰や熔岩が噴出したものを言い、21世紀にも5、6回は起きると言われているのです」

 中央構造線は九州・四国・本州を横断し、周辺に活断層が多いとされる大断層。南海トラフは東海・東南海・南海の巨大連動地震の可能性も指摘されている。どちらを取っても不安になるが、加えて「伊豆・小笠原諸島周辺で将来発生するであろう巨大地震の前兆現象」と指摘するのは、多くの火山噴火と地震を的中させてきた琉球大理学部名誉教授の木村政昭氏だ。
 「今、太平洋プレートとフィリピン海プレートが日本列島側に及ぼしているプレッシャーは、凄まじいものがあります。熊本地震もその影響で、緊迫する状況は変わっていないということです」

 木村氏によれば、そのストレスが解消されるためには、伊豆・小笠原諸島で巨大地震が発生しなければならないというから、いずれにしても太平洋側は大きな被害を受けることになる。
 「専門家の間では、東日本大震災以降、日本中の断層が変形し、バランスが崩れていると言われる。今回の阿蘇山の噴火も、その一端が現れただけなのかもしれません」(前出・サイエンスライター)

 巨大噴火と巨大地震の前兆となるのか。

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