次は売春宿か? 西沙諸島に映画館を開設する中国の狙い

 7月23日、中国国営の新華社通信が『中国はパラセル(西沙)諸島にある最大のウッディー(永興)島に映画館を開設した』と報じた。すでに中国は2012年、一方的に南沙、中沙、西沙諸島を海南省三沙市(肖潔市長=人口440名《'10年統計:軍人は含めず》)としている。
 「ウッディー島には2400メートルの滑走路を建設済みで、ボーイング737の定期便が就航しています。軍事施設を拡張し、揚げ句にミサイルを配備して、南シナ海における中国の主権主張を全面的に退けた『ハーグ仲裁裁定』を“紙切れ”と言い放ち開き直っているのです。昨年には海南島の三亜から大型フェリーが観光に向かうようになり、すでに1万2038名がツアーに参加しています」(台湾人ジャーナリスト)

 クルーズ船内ではディスコで半裸の女性が踊り、映写室では戦争のプロパガンダ映画(南シナ海は中国のものという宣伝映画)が上映されている。今回、その映写室がウッディー島に上陸したというわけだ。
 新華社によると、初回上映では同島に居住する軍人や民間人計200人以上が、「模範的な地方幹部」として習近平指導部が宣伝する焦裕禄監督のドキュメンタリー映画を観賞したという。今後は中国本土と同じ時期に、人気作など1日少なくとも1本以上の映画を上映すると報道している。

 つまり、映画館だけでなく図書館や体育館といった生活文化施設の他、汚水処理場などのインフラ施設も整備して領有を既成事実にしようとしているわけだ。
 「竹島ツアーを敢行する韓国に日本人は激怒しましたが、同じように中国による南シナ海支配に同海域の領有権を主張するベトナム人は激怒しています」(国際ジャーナリスト)

 昨年11月、日本とベトナムは将来的に防衛協力の強化を図っていくことで一致したが、もたもたせずにこのまま「日越同盟」を締結し、早々に中国の傍若無人ぶりを止めるよう動くべきだろう。そうしないと、映画館の次は飲み屋で、その次は売春宿が出来上がってしまう?

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