橋下徹「国政」へばく進する大阪万博・カジノタウン構想

橋下徹氏に国政進出説 安倍晋三首相、小泉進次郎氏、石破茂氏に匹敵する実行力警戒も

記事まとめ

  • 大阪万博が決定し松井一郎知事や吉村洋文市長が喜んだが橋下徹氏の功績との見方もある
  • 橋下徹氏は現在、実行力で安倍晋三首相、小泉進次郎氏、石破茂氏をも超えそうだという
  • その橋下氏に国政進出説があるが、小沢一郎氏と会食しており自民寄りと限らないらしい

橋下徹「国政」へばく進する大阪万博・カジノタウン構想

橋下徹「国政」へばく進する大阪万博・カジノタウン構想

(提供:週刊実話)

今年の大きな話題の1つは、11月に2025年開催の万国博覧会に大阪が決定したことだ。誘致活動の中心となった松井一郎大阪府知事や吉村洋文大阪市長らがパリで小躍りする姿が、テレビ画面上で何度も映し出された。

 この大阪万博、実は府民の間で「橋下万博」、つまり橋下徹前市長の大功績と捉えられ、さらに万博決定で「橋下カジノ大阪誘致」が確実視されている。王手をかけるため橋下氏が国政に打って出る可能性は「2万%」ともっぱらだ。

 また、永田町ではポスト安倍を狙う政治家の間で「実行力の橋下時代」がクローズアップされ、警戒感が一段と強まっている。

 大阪万博・カジノの一体化、ポスト安倍として橋下氏がなぜ急浮上したのか。政治アナリストらが順を追って詳述する。
「大阪府民は松井知事、吉村市長をコントロールしているのは橋下前大阪市長だと思っている。裏を返せば、橋下氏が現職時代に掲げた『橋下トリプルスリー3大構想』を松井、吉村両氏が引き継ぎ実現化に動いてきただけ。今でも大阪は橋下市長が続投しているような印象がある」

 トリプルスリー構想とは、1つ目「万博誘致」、2つ目「カジノ誘致」、3つ目が「大阪都構想」だ。
「万博誘致話が浮上したのは2014年で、当時、大阪市長だった橋下氏がぶち上げた。橋下ブレーンの堺屋太一氏のアドバイスを得てのモノです。1970年の万博で大阪が大躍進した再来を橋下氏は起こそうとした。2025年万博の経済効果は2兆円としたが、当時の財界はまったく乗ってこなかった。7割は『カネのかかることをしても2兆円など無理、回収できない』と算盤を弾き、ソッポを向いたのです」(同)

 ここで諦めないのが橋下流。翌年、橋下氏が安倍首相や菅官房長官と都内で会談、国を挙げての大阪万博誘致へ持っていったのだ。
「安倍首相は国会運営を考慮したうえで、維新の会のドン、橋下氏へ万博協力を約束。菅官房長官も経産省の全面協力を確約した。この動きに財界も大慌て。大阪万博協力に手のひらを返したのです」(同)

 2つ目のカジノ誘致活動は、万博構想よりも早い。
「橋下氏は府知事時代の2009年にカジノ誘致を公言している。カジノは“日本経済の切り札”とも発言し、市長時代も一貫してカジノ誘致の旗振り役だった。橋下氏は万博とカジノのセット誘致を目論んでいたのです」(某大阪市議)

 万博とカジノのセットは次の事象からも明白だ。

 万博の会場建設費には1250億円かかる。国、大阪府・市、財界で3等分することで合意しているのだが、ここに事業運営費などを加わえると現時点で3040億円以上、場合によっては5000億円を超えることも予想されている。
「3兆円ものカネがかかる東京五輪などで国の財政はアップアップ。大阪も同じ。財界も国内企業はお付き合い程度で期待できない。そんな中、万博オフィシャルパートナーに、米カジノ企業が次々に名を連ねたのには驚きでした。米トランプ大統領の大スポンサーのシェルドン・アデルソン会長率いるラスベガス・サンズを筆頭に5社も。その内、香港系ギャラクシー・エンターテインメントは万博決定に『夢洲で万博に加えカジノを含めたIRが実現すれば、日本の経済成長・観光発展に非常に意義がある』と述べたほど。万博とカジノはセット誘致で、今回の万博決定により大阪カジノも本決まり」(カジノ関連業者)

 橋下構想は、万博に続いてカジノ実現もほぼ手中に収めた。残るは大阪都構想のみ。
「松井知事と吉村市長は万博誘致が決定し、これを成功させるには府と市の二重行政を省かないと失敗すると唱え、“万博には賛成だが都構想には反対”の自民と公明に揺さぶりをかけ始めた。都構想に一度はノーを突き付けた府民も、万博決定で賛成派が多数の様相。橋下3大構想は、当初、どれも夢物語と言われたが、万博招致が決まったことで一気に逆転、すべて実現の流れとなったのです」(某大阪府議)

 この流れを作ったのは安倍―橋下の政治力だ。
「今後、万博にしても、IRカジノ誘致にしても、都構想実現にしても、最後の詰めにはさらに強い政治力とパワーが必要となる。創業した維新の会の政治家たちでは心許ない。一時、松井氏も国政に色気を持ったこともあるが、今は万博大成功で終止符を打つ腹。となると、3大構想に国政から政治力を駆使、発揮できる政治家はもはや橋下氏しかいない。橋下氏は自ら立ち上げた3大構想を最終的に成功させるためにも、公約を掲げ、来年国政に打って出るしかないのです」(前出・政治アナリスト)

 ただ、橋下氏が出馬する際は必ずしも安倍自民党寄りとは限らない。
「最近の橋下氏は森友・加計学園疑惑関連で安倍首相にも苦言を呈するほど。安倍首相の天敵である小沢一郎自由党代表とも会食するなど、どこから出馬するかはフリーハンドです。しかも、夢物語と思われたトリプルスリー3大構想が実現の可能性が高まった今、実行力で小泉進次郎氏や石破茂氏、いや安倍首相をも超えそうな勢い。つまり、ポスト安倍を狙う政治家らが最も警戒する政治家となりつつあるのです」(同)

 来年6月、G20サミット大阪開催の頃、橋下氏を軸に政局が大きく動く気配さえ漂い始めた。

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