東京・豊島区 「東電OL殺人事件」の加害者はこの周辺に…?

1997年3月、渋谷区円山町にある古ぼけたアパートで、東京電力のOLが殺害された。「東電OL殺害事件」である。容疑者として逮捕されたネパール人による再審請求が認められ、2012年に無罪判決が下された事件として記憶に新しい。

 殺害現場となったのは渋谷であったが、事件発生後に被害者の定期券が発見された場所は、被害者とまったく関係性のない豊島区巣鴨だった。定期券は国道17号線沿いにある都電新庚申塚駅から、歩いて5分ほどの場所にある一軒家の庭で見つかった。土地勘のある人物でなければ、来ることはない場所である。家主の主婦は言った。「朝、花に水やりをしていたら、壁際に黒い定期入れが落ちていたんだよ。名前を見たら『ワタナベ』と書いてあって、近所にもワタナベなんて名前はないから、娘に言って警察に届けてもらったんだ」

 水やりは毎日の日課で、前日その場所にはなかったという。夜中に捨てられたことはほぼ間違いないだろう。

 果たして、この場所に定期券を捨てたのは誰か。この定期券を捨てた人物が、未解決となっているこの事件の真相を知ることは間違いない。事件が起きた90年代後半、このあたりにはイラン人やコロンビア人が多く暮らしていた。池袋にも近く、比較的家賃が安かったこの一帯は、彼らに好まれていたという。コロンビア人の多くは、新大久保などで売春をする女たちで、イラン人の男たちはコロンビア人のヒモや地回りをしていたという。

 東電OL殺害事件では、外国人と見られる男が被害女性と歩いているところを目撃されている。それが、「ネパール人犯人説」に繋がったわけだが、もし外国人が真犯人であるならば、定期券が発見された新庚申塚駅周辺に暮らしていた外国人たちにも捜査の範囲を広げるべきではなかったか。

 今となっては、コロンビア人やイラン人はこの界隈で見かけることはなく、足取りを追うことは難しい。

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