“アポ電”からの急襲で数千万円強奪!高齢者を狙う新たな手口

今年は「オレオレ詐欺」から「アポ電詐欺」という新たな手口が増えそうだ。1月11日の早朝、渋谷界隈の閑静な住宅街に、助けを求める高齢男性の大声がこだました。近所の住民の通報で、すぐに近くの代々木署の警察官が駆けつけ、男性を保護した。

 「この男性は93歳で、同居する妻も86歳という高齢者。これほどのお年寄りなのに、犯人たちは男性の顔を殴っていたらしく、生々しい傷が残っていたそうです」(全国紙記者)

 現場は、京王線『初台駅』の高級住宅街。事件発生は午前2時半頃で、自宅の玄関先で物音がしたので鍵を開けてみると、いきなり覆面をした3人組の男が家に押し入ってきたという。犯行グループは、男性と同居する妻を縛り上げ、口に粘着テープを貼り付けて拘束。金の在りかを聞き出し、家にあった現金2000万円と宝飾品(約1000万円相当)を強奪して逃走した。

 「高齢男性は、3時間もかけて縛られた縄を解き、粘着テープを外したそうだ。被害者への聞き取りで、2日前に不審な電話がかかってきていたことが分かり、オレオレ詐欺グループの犯行である可能性が高いとして、その関連を含めて捜査をしている」(捜査関係者)

 9日夜にかかってきたという不審な電話は、詐欺が可能かどうかを探る“アポ電”と呼ばれ、最近のオレオレ詐欺でよく使われる手口だという。被害者宅にかかってきたときも相手は息子を名乗り、「病気になった」というので驚いて、言うことを聞こうとしていた。

 「ところが、住所を確かめられたり、『いま家にいくら(現金が)ある?』といった質問を受けるうちに“これは息子ではない”と気づき、電話を切ったそうだ。しかし、このやりとりで家に多額の現金が置いてあることや、高齢者しか住んでいないことを犯人が知った可能性がある」(同)

 警視庁によれば、“アポ電”は年々増えており、去年1年間で、都内だけでも3万件を超えているという。せっかくオレオレ詐欺に気づいて電話を切ったのに、もっと恐ろしい犯罪に巻き込まれたのでは対処しようがない。

 犯人らは普通に日本語を話していたという。警視庁代々木署は強盗傷害事件として男らの行方を追っている。

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