日本に来る中国人留学生に『早稲田大学』が断トツ人気な理由

日本に来る中国人留学生に『早稲田大学』が断トツ人気な理由

(提供:週刊実話)

『QS社』(英国の大学評価機関)が2004年から毎年発表している『世界大学ランキング』の『19年版QSアジア大学ランキング』が発表された。

 10回目となる今回のランキングでは『シンガポール国立大学』が1位、日本の大学は、東京大学(11位:昨年比2ランク上昇)、京都大学(14位:同3ランク上昇)、大阪大学(16位:同1ランク上昇)、東京工業大学(18位:同4ランク低下))の4校が20位以内にランクインした。

 今、日本の有名大学には、中国人の「爆買い」ならぬ「爆留学」や「爆就職」が押し寄せている。独立行政法人『日本学生支援機構』(JASSO)によると、15年の中国人留学生数は約9万4000人と全外国人留学生中トップで、全体の約45%に上り、第2位のベトナム人(約3万9000人)を大きく引き離している。留学生の2人に1人が中国人だ。

 「中国にも北京大学や清華大学といった難関大は存在し、北京大は東大よりも世界的な評価は上位にありますが、中国人は東大がアジアナンバーワンだと信じて疑いません。中国の大学入試は1年に一度、毎年6月に2日間、全国一斉に行われる統一試験により選抜されます。日本のように試験日の異なる私立大学があるわけではなく、浪人も一般的ではありません。しかも農村部から都市の大学を受験するには制限がありますから、競争は熾烈を極めるのです」(中国ウオッチャー)

 コリアンタウンとして有名な東京・大久保を中心に、新宿区内には中国人向け進学予備校が10校以上もあり、5000人以上が通っている。

 「とはいえ海外留学の第1候補は、やはりアメリカです。米国国際教育研究所の調査によると、14〜15年度にアメリカ留学した中国人は約30万4000人と、アメリカの留学生全体の約3分の1(2位はインド人、3位は韓国人)で、日本への留学生の約3倍の規模です。それだけに中国人同士の足の引っ張り合いも熾烈で、しかも人種差別や中国人富裕層からの卑下にさらされるなどを嫌悪して、一般的な中国人は日本を目指すのです」(同・ウオッチャー)

 実は中国人が日本の大学を留学先に選ぶ場合、東大以外は、圧倒的に早稲田大学が人気だ。

 「早大は1896年に清国から官費留学生13人を受け入れ、日本語教育を行っています。1913年には、中国共産党の創設メンバーの1人となった李大釗が、同じく創設メンバーで、初代総書記に選出された陳独秀も早大の出身です。ですから多くの中国人に、早大は李、陳両氏が学んだ由緒ある大学だと認識されているのです。98年に江沢民、08年には胡錦濤という2人の国家主席(当時)が来日しましたが、その際、わざわざ早大を特別に訪問して講演を行ったり、卓球の福原愛選手と交流したことなどからも早大への思い入れは強いのです」(同)

 中国政府の指導者が早大を訪れたことは中国でも大々的に報道され、近年、中国での知名度は抜群にアップ、これが早大人気の源泉になっているというわけだ。

関連記事(外部サイト)