ハリウッドセレブが手を染めた大学不正入学は「裏口」ならぬ“裏門入学”

ハリウッドセレブが手を染めた大学不正入学は「裏口」ならぬ“裏門入学”

(提供:週刊実話)

公平な大学入試制度をうたってきたはずの米国で大スキャンダルだ。3月12日に報道された米国の「大学裏口入学事件」は、著名なハリウッド女優2名が逮捕者に含まれていたという衝撃的なものだった。しかし、これは日本でいう裏口入学というより「裏門入学」の意味合いが強い。

 主犯のウィリアム・リック・シンガー容疑者は『KEY・ワールドワイド・ファウンデーション』というコンサル会社を通じて、中堅企業の経営者、弁護士など高額所得者33名(逮捕)から多額の報酬を巻き上げた上で、私立のイエール、スタンフォード、ジョージタウン、USC、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校=州立)といった日本でいえば早慶上智、筑波大学クラスの名門大学に、その子供たちを不正に入学させていた。

 「特徴的なのは、いずれも名門大学ですから『正門』の入試事務室(アドミッション)を抱き込むのは難しいという判断から、目を付けたのは体育推薦枠を悪用して、いわば裏門から入るのを狙ったということです。シンガー容疑者が賄賂で抱き込んだのは、体育会のコーチ(日本でいう監督)でした。中には40万ドル(約4400万円)という破格の金額で買収していたケースもあると報道されています。とはいえ名門大学ですから、いくら体育会といっても一定以上の標準学力が要求されます。そこで、シンガー容疑者が目を付け工作したのが、学力試験(SAT)を実施する小規模な私立高校で、その教員に賄賂を渡し、点数に工作するという手を使ったのです」(国際ジャーナリスト)

 次に体育推薦枠を悪用するからには競技に秀でていなければならない。ネットに個人別競技成績が掲示されるような陸上や水泳といった競技は偽装が難しい。またフットボールやバスケ、野球、ホッケーなどのメジャーなスポーツの場合、ドラフト(新人選抜会議)にかかるような選手の情報は大量にネットにあふれているから、これらも避けている。

 そこで利用したのがローリング(ボート競技)だ。このケースでは、合成写真をSNSなどで拡散するという方法で、ボート競技の優秀な選手に仕立て上げていた。

 シンガー容疑者が親たちから集めたフィー(手数料)の総額は25ミリオン(約28億円)に上る。1人平均約1億円だ。さすがは米国、スケールが違う。

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